――「梨泰院クラス」が日本でも大ヒットし、グンス役として知られることが多いドンヒさんですが、ドラマ撮影時の思い出を教えてください。
「俳優、スタッフの方々含めて、とても仲がよかったので、毎回の撮影現場が本当に楽しかったです。最初は『タンバム』でずっと撮影をしていて、ある時からグンスは『チャンガ』へ移動するじゃないですか。『タンバム』の時は本当ににぎやかで、ふざけて騒いでいたのですが、『チャンガ』は粛然とした雰囲気なので、最初は慣れなかったです(笑)。撮影スタッフもずっと同じだったのですが、『チャンガ』での撮影は『タンバム』の時と全然違って、厳粛な雰囲気で集中して撮影したのが印象的でした」
――セロイ役を演じた主演のパク·ソジュンさんとの思い出や、ソジュンさんから学んだことはありますか?
「とても多いです。ソジュン兄さんは、その当時の僕にとって、本当にセロイみたいな人でした。本当にしっかりと責任感があって、いつも率先してすごく気遣ってくれました。撮影がとても忙しくて大変なはずなんですが、ソジュン兄さんは疲れた姿を一度も見せずに、撮影現場でもリーダーシップをとって、しっかりそこにいてくれる感じなんです。そんな姿を見て、もし今後、僕が主人公を演じられるようになったら、ソジュン兄さんのように責任感とリーダーシップを持ってやらなければと思いました。僕が演技をするのが難しかった時や、不安を感じた時、ソジュン兄さんが言ってくれた一言一言の言葉がすごく大きく響きました。『お前できるよ』…この一言はセロイみたいじゃないですか。この一言のおかげで僕は自信が持てて『そうだ、うまくなくても構わない。僕の前にいるソジュン兄さんを信じてやろう』 と、そんな時がたくさんありました」