いま人気が高まっているヘルシーなダイエット法の1つに「タンパク質ダイエット」があります。でも、「タンパク質の食材をただ摂取しておけば良い」、「鶏のささみなど特定の食材のみを摂取しておけばOK」といった考えだけでは、必ずしもヘルシーなダイエット法とは言えません。そこで今回はタンパク質ダイエットの基本ルールとお役立ちレシピをチェックしてみましょう。
 

|キレイに痩せる「タンパク質ダイエット」2つの基本ルール

タンパク質は筋肉の材料となる栄養素なので「沢山摂取すれば痩せやすい体になっていく」とイメージしがちですが、それは間違い。ダイエットを目的とするなら下記の2つのルールを守ることが大切です。
 

(1)沢山の種類の食材からタンパク質を摂る

一口に“タンパク質”といっても、すべてが同じではありません。肉、魚、卵から摂れるのは“動物性タンパク質”、穀類や豆類などから摂れるのは“植物性タンパク質”。また、それぞれに含まれる必須アミノ酸の構成も異なります。例えばタンパク質を豊富に含む食材として有名な鶏のささみは、筋肉増強やスタミナ維持などの効果があるBCAAを含有しているので筋力トレーニングをしている方にはピッタリの食材と言えますが、美容面や健康面を考えるなら“ささみだけ摂っているだけではNG”なのです。食材にはタンパク質以外にも多くの栄養素が含まれていますから、様々な食材からタンパク質を摂るようにすることで、必然とその他の栄養素も摂取できるようになります。1日3度の食事で肉、魚、卵や豆類など異なる食材でタンパク質を摂取するのが理想的です。
 

(2)摂取量の目安は“1日あたり男性75g・女性57g”

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、 推奨される1日のたんぱく質の目標量は意外と多く、「男性75g・女性57g 」となっています。

1度の食事で必要量すべてを摂ろうとするのではなく、まずは1食あたり最低15g摂ることを心がけましょう。ただし、筋トレなど厳しい運動をしている人はやや多めで1日100g(1食最低30g)を、ダイエット中であれば1日80g(1食25g)を目標にしてください。