「当初『ラヴィット!』の制作陣は、この騒動がここまで大きくなると考えていなかった。ただ、放送後すぐにSNSで大炎上。ネットニュースなども取り上げ、後乗りした視聴者がTBSやBPOに苦情を入れたようです。放送日の夜には担当ディレクターとプロデューサーが役員に呼び出され、番組で謝罪をすると決めたとか。ただ、山添の所属する吉本興業と協議が成立せず、3日後という遅すぎる田村アナの謝罪になったそうです」(民放関係者)
なぜ、謝罪はすぐに行われなかったのか。また、なぜ川島は田村アナに遅れての謝罪となったのか? そこには、『ラヴィット!』におけるTBSと吉本興業の微妙なパワーバランスが関係しているという。
「『ラヴィット!』は、出演者を見てもわかるとおり吉本興業ありきの番組。立ち上げから吉本が介入し、日本テレビの『スッキリ』を“潰す”ために作られた番組と言われる。裏切り者の加藤浩次への制裁もあり、吉本もかなり力を入れてタレントを入れ込んでいます。その努力もあり、『スッキリ』は番組が消滅し、『ラヴィット!』は好調な視聴率をキープしている。TBSは吉本に頭が上がらない状況です。今回も、山添かMCの麒麟・川島明に謝罪を求めていたのですが、吉本はVTRを作ったTBS側に問題があると主張したようです。結局は、自局の田村アナが謝罪するというお茶を濁す形になった。まあ、それじゃ騒動が収まらなかったので、結局、川島が頭を下げることになったようですが……」(スポーツ紙記者)
これまで、『ラヴィット!』で暴言を繰り返して人気を拡大した“過激派クズ芸人”の山添。今年4月からは、冠番組『スーパー山添大作戦』(テレビ朝日系)を含め4本レギュラーが増えたと言われる。だが、バラエティー界は今後、山添とは適切な距離を置く方向で調整しているという。