自由民権運動に打ち込む早川逸馬(宮野真守)と出会い、自由に生きたいという気持ちが強くなる万太郎(神木隆之介)と綾(佐久間由衣)。植物学の道を進む決意をする万太郎と、諦めていた酒造りをしようと決めた綾の「お互い、今日選んだ道を悔やまんこと」と約束する指切りでまず泣き、2人を見守り「後ろは、わしがおりますき」と言い切る竹雄(志尊淳)でもうひと泣き。月曜の最初の5分ですでに涙腺の蛇口がばーんと開き、そこからずっと、泣いて泣いてまた泣いての一週間でした。私が涙もろすぎなのかとも思ったんですけど、違いますよね、みなさんも泣きましたよね?

 泣かせるのは3人だけではない。自由を求める演説中に警察に踏み込まれ、牢に入れられた万太郎を、「そんなやつ、仲間なわけないろう!」とかばいきった逸馬にも泣かされました。万太郎をののしる言葉とは裏腹の、友愛に満ちた瞳。ひどい取調べでボロボロになりながら、着物は鮮やかなキツネノカミソリと同じ色のまま、心も熱く燃えたまま。演じた宮野真守さん、すばらしかったですね。