『合理的にあり得ない』『それってパクリじゃないですか?』ら急落

 『ラストマン』が今週4位に食い込んだことで、本人気ランキングの順位は順当に下にズレていくかと思われたが、天海祐希×松下洸平『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』がさらに勢いを落とし、前週比で35ポイントダウン。また、山田裕貴×赤楚衛二×上白石萌歌『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』も25ポイントダウンとなり、日テレドラマで唯一気を吐いている坂口健太郎『Dr.チョコレート』が代わって今週8位へと上昇した。『ペンディングトレイン』は前週8位から9位へ、『合理的にあり得ない』は前週7位から10位へとダウンしている。

 先週も指摘したとおり、カンテレ制作の『合理的にあり得ない』はNetflixなど多くのプラットフォームで配信をしていることからTVerでの動きがもともと鈍い傾向にあるが、『ペンディングトレイン』は思った以上に振るっていない印象だ。極限状態のサバイバルを描くがゆえに、ギスギスした人間模様が観ている側にとってもそれなりにストレスで、脱落してしまう人が少なくないのかもしれない。

 本人気ランキングのトップ15からは今週、桐谷健太『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』、芳根京子×重岡大毅『それってパクリじゃないですか?』がついに脱落。もともと厳しい戦いを強いられていた両作だが、『ケイジとケンジ』は前週比37ポイントダウンで今週16位に、『それってパクリじゃないですか?』は前週比49ポイントダウンと大幅下落で今週17位になった。『それってパクリじゃないですか?』はTVer総合ランキングでトップ30圏外となる日が出てくるようになるなど、落ち込みが激しい。『ケイジとケンジ』はトップ30圏外の日が前週よりも拡大しているが、それでも放送後には総合3位まで上昇するなどまだ食らいついている印象だ(『それってパクリじゃないですか?』は最高6位)。

 なお両作がトップ15から脱落したのは、今週から福士蒼汰『弁護士ソドム』(4月28日スタート)と清野菜名×岸井ゆきの×生見愛瑠『日曜の夜ぐらいは…』(4月30日スタート)がランクインしているため。どちらもTVer総合ランキングでの動きは目立ったものがないが、前者はテレビ東京が金曜20時枠をより若者向けにリニューアルして誕生した「ドラマ8」の第一弾、後者は朝日放送(ABC)制作でテレビ朝日系列日曜22時に設けられた新枠の第一弾ということで、今後の推移に注目だ。

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