――今シーズンで一番印象に残っている試合と、うれしかったことは何ですか?
高橋 「実は、初戦の(グランプリシリーズ・)スケートアメリカです。(試合前には)ハリケーンがあり、(練習中に)哉中ちゃんを僕がリフトで落としてしまって肩を痛めてしまったんですね。だからほとんど練習ができない中で、棄権するか、しないかという選択を迫られる状況でした。僕もマリーナ(・ズエワ)コーチも『出ない方がいいんじゃないか』っていうところだったんですけれど、哉中ちゃんが出るということで出場しました。本当に練習できてなかったんですよね…。それでも本番では、この練習(の内容)では考えられないような演技をすることができました。ただそこまでは一生懸命練習してきたので、練習は裏切らないなと実感しました。こんな状況でもここまではできるんだという自信がついた試合でした」
村元 「初戦のスケートアメリカは、コロナ禍が続いていた中で最初に歓声があった試合で、『本当にお客さんの声援の力はすごいな』と感じた試合でもありました」