ある大手プロ役員は、「『BBC』の報道を受け、かつてジャニー氏の性加害疑惑を報じて裁判に発展した『週刊文春』が新たにキャンペーンを打っていますが、ここ2カ月で過去の被害を告発したのはすでに9人。泣き寝入りしている元タレントを入れたら相当な被害者数数が予想されますが、そもそも事務所のオーナーが“売り出してやる”と少年を弄んできたというのは、以前からまことしやかに噂されてきたこと。これ以上、芸能プロが同じような目で見られないためにも、ジャニーズ事務所は解散してイチから出直すべきですよ」と憤る。

 ジャニーズ事務所の設立は、ジャニー氏がアメリカ大使館で通訳をする傍ら、宿舎近くの少年たちを集めて野球チームを作ったことが発端とされ、あおい輝彦、飯野おさみ、中谷良、真家ひろみの4人で事務所のグループ第1号「ジャニーズ」が結成された。

「ジャニーさんに特に可愛がられていたのがあおい輝彦で、彼はジャニーさんの勧めでいち早く俳優に転向しました。その甲斐あってか、TBSのドラマ枠“木下恵介アワー”の『3人家族』でブレークしました」(元スポーツ紙記者)

 筆者は、「ジャニーズ」が解散した後、メンバーだった真家ひろみがタクシー運転手をやっていた時代に、ジャニー氏の少年愛を取材する目的で4、5回会ったことがあった。真家は、タクシー運転手をしながらも、芸能界復帰を諦めていなかった。運転しながら、自ら作詞・作曲したという歌を口ずさんでくれたが、お世辞にもうまいとは言えなかった。