家では威張っているのに外では借りてきた猫のようにおとなしい。こんな典型的な内弁慶タイプの人、あなたの周りにいませんか?子供や彼氏、夫など、内弁慶で困ってるのよね。という人の為に内弁慶の心理と特徴、原因をまとめました。内弁慶を治す方法も参考にしてくださいね。
どうして内弁慶になるの?
「うちの子、内弁慶なのよねぇ」
こんな言葉、子育てしているとよく聞くものです。
自分の子供が内弁慶の場合もあれば、ママ友のお子さんが内弁慶の事もあるでしょう。
内弁慶ってよくある子供の特徴です。
家では兄弟げんかなんか当たり前。
自分が欲求は我慢せずに伝えることができるし、主張も強い。
でも、外に出るとなぜか急におとなしくなって
「大人しいね」
「おりこうさんだね」
なんて言われちゃう...典型的な内弁慶パターンです。
典型的な内弁慶は成長する段階で少しずつ薄れていき、大人になっていくわけですが、時には内弁慶のまま大人になる人も当然います。
今回は内弁慶の特徴と心理に注目して話を進めていきましょう。
内弁慶を治す方法ものせてありますから、内弁慶で困っているという人は参考にしてくださいね。
内弁慶の意味
内弁慶ってよく聞く言葉ですが、意味はなんでしょう?
内弁慶は2つの言葉を組み合わせたものです。
一つ目は「内」
そしてもうひとつ目は「弁慶」
この場合「内」は家、もしくは親しい人の間という意味。
そして「弁慶」はかの源義経がお供に連れていた強い僧兵「武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)」のこと。
弁慶はまさに強い人の象徴としてよく例えられるのですが、この弁慶に「内」がつくことで「家や親しい人の間では威張っている(強い)が、外ではからきし」という人という意味になります。
それではその意味を頭において、内弁慶の心理と特徴、そして原因を考えていきましょう。
内弁慶の心理と特徴①家では好き放題
まず一番に頭に思い浮かぶ「内弁慶」の特徴は
「家で好き放題」しているという印象ではないでしょうか?
まさに内弁慶の意味そのものの人が頭にパッと浮かびます。
外では大人しいのに家では好き放題する人ですね。
子供には多い特徴ですが、内弁慶のまま育ってしまうと大人でもこんな特徴を抱えたままに。
こうなると彼女や奥さんは大変。
付き合い始めたころは優しくて、大人しい感じの男性でそんな控えめな所に惹かれたとしても、だんだんと本性を現してきます。
気を許し始めるとだんだん威張ってきて、今まで彼女優先だったのに徐々に亭主関白系男子に変貌!
「あれをしろ」「これをしろ」「ダメだなぁ」なんて人のすることにことごとくケチをつけ始めます。
内弁慶の心理と特徴②人の評価を気にする
内弁慶の人は火との評価を気にしすぎる人がいます。
まさに内弁慶になる原因なのですが、いつも人からどう思われているかが気になってしまい自分の意見を言えないのです。
本当は「それ違うんじゃない?」と思っていても、はっきり意見を言う事ができず、黙ってしまいます。
反対意見なのに、同意する事だってあります。
反対することで、嫌われたくないという気持ちが強いのでしょう。
だからいつもちょっと控えめで、意見を求められたときにもはっきりという事ができません。
まず人が何を求めているか...を考えてから、求められた意見を述べます。
でもこれは自分の本当の気持ちではない事が多く、ストレスをためる原因になります。
内弁慶の心理と特徴③プライドが妙に高い
内弁慶の人ってプライドが妙に高いという特徴があります。
全員がプライドが高いわけではありませんが、プライドが高いタイプの内弁慶は大人になってからこじらせる傾向にあるので要注意です。
というのも、プライドが高いので常に自分を自分の能力以上に見せようとある意味恰好を付けるからです。
子供のころは「外ではいい子」という印象ですが、大人になるとプライドが邪魔をしてつい恰好を付けます。
自分のアラを上手に隠し、「素敵な人」と思われるのをヨシとし、自分の素はなかなか見せません。
あえて悪く言うのであれば「取り繕うのがうまい」人です。
子供のころから周りの大人からの評価が高かったため、挫折を知らずプライドの高い性格になっていったのでしょう。
内弁慶の心理と特徴④自信がない
プライドが高い人とは逆に自信がない子供も内弁慶になります。
またプライドが高い人は実は深く知っていくと根本的に自信がないこともあります。
自信がない人は当然自分の主張を自信をもって人前で言う事はできません。
自信がないから意見を言う時に
「私は正しい事を言っている?」
と常にドキドキしてしまうのです。
実はプライドが高い内弁慶さんも同じようなところがあって...
成長段階で自分をうまく取り繕いながら周りの「ウケ」ばかりを狙っていい子にしていると、本当の自分を隠して評価されているので、プライドに根拠がありません。
だから1対1の人間関係で深くなると「本当の自分」を受け入れてもらえるのか自信がない場合があります。
内弁慶にもいろいろな性格がありますが、自信は根拠があってこそモノを言うのです。
内弁慶の心理と特徴⑤間違いを嫌う
プライドが高い人。
いい子だと言われて育ってきた人。
自信がない人。
みんなつい失敗を恐れてしまいます。
内弁慶ではない人は間違いを恐れません。
逆に失敗しても、笑い飛ばせる性格であったり、失敗したことで次は!と努力を続ける性格だったりします。
こうやって人は成長していくのですが、内弁慶の人は間違いを恐れるので、行動力にかけてしまいます。
行動力に欠けると成長するために必要な機会を逃してしまうので、自信のないまま大人になるリスクが高くなるのですね。
内弁慶の心理と特徴⑥親に可愛がられてきた
親に可愛がられてきた人も内弁慶になりやすい傾向があります。
でも誤解しないでくださいね。
親に可愛がられるのはとても素晴らしい事。
子供はどんどんかわいがってください。
内弁慶になる原因は「根拠のない称賛」です。
「かわいいね」
「いい子だね」
「おりこうさん」
と褒め言葉をシャワーのように浴びせます。
これも素敵な事ですが、子供が成長するのは「根拠のある」褒め言葉をもらう時です。
具体的に褒めてあげないと、子供はよくわかりません。
具体的にどこが良いのか分からないと、結果よく分からないから家では好き放題、外ではどう行動していいのか分からないからおとなしい性格になってしまうのです。
内弁慶の心理と特徴⑦理想が高い
内弁慶の人は理想が高い特長もあります。
自分が求める理想が高すぎるために、自分を理想に近づけようと努力します。
これは素晴らしい事ですよね?
でも、自分に対する理想が高すぎると、
「ダメな自分」
だと思い込んでしまいます。
また、理想が高いと周りにも自分の理想を押し付けがち。
心の中で「あの人はこんなところがダメだ」なんてケチをつけて「私だったらこうするのに」なんて思ってしまいます。
でも、言いません。
それがストレスになって気を許した人にはワガママになってしまう事があります。
内弁慶の心理と特徴⑧人前が苦手
人前が苦手だという原因も考えられます。
元々の性格が内気で、人前ではつい緊張してしまう。
人前で緊張すると当然ですが、自分の意見を言うことはできません。
でも自分の意見をずっと心に閉まっているなんてできませんから、気の許せる友達や彼女、妻には自分の素を出してしまいます。
素を見せる相手がいるという事は良い事ですが、できれば人前でも素でいてほしいものですよね。
人前が苦手な人は多いですが、克服するととても楽になるはずです。
内弁慶の心理と特徴⑨まじめ
真面目な人は自分に与えられた役割をきっちりと果そうとします。
求められる事に応えようとする姿勢は素晴らしいですが、真面目過ぎるあまり内弁慶になってしまいます。
真面目な人は人との衝突を嫌う性格をしています。
そして真面目な性格の人は我慢も努力も上手です。
だから真面目な人はストレスを貯めやすい傾向にあります。
外でストレスをためてくると発散するのは結局「家」
家ではせめて素でいたい。
真面目な自分を忘れたい。
というところでしょう。
そういう感情が内弁慶になる原因になるのですね。
内弁慶の心理と特徴⑩周囲に期待されてきた
周囲の人に期待されて育ってきた人は内弁慶になる傾向があります。
周囲に期待されてくる人って
- 頭が良い
- スポーツができる
- 才能がある
などなどいろいろな素質が考えられますが、これも根拠のない自信の原因になることがあります。
確かに子供のころ他の子供より何かの素質に恵まれてきたのかもしれません。
でも、そのままスクスク育って挫折を味わいながら成長して才能を開花するタイプと、
「期待されている事をただこなしてきたタイプ」
に分かれます。
周囲の期待に応えて頑張るけど、それはあくまで周囲の期待であって別に自分が燃えている事ではない。
そうなってくると本当の自分を隠して、期待に応えるだけ繕うという事を覚えます。
結局本当の自分を隠しているので、内弁慶になってしまいます。