もうすぐゴールデンウイーク。
毎年、新生活で気を張り詰めていた人が長期休暇を経てモチベーションが一度下がる「五月病」の季節ですが、それをうまく乗り越えるための対処法を今から意識して過ごしましょう!
■そもそも五月病とは?
明確な症状がある「病気」ではなく、不眠・頭痛・やる気の低下・疲れ・不安や焦りなど症状は様々です。ストレスや疲労を要因としたものと考えられており、特に新生活を迎えた方々が連休明けに陥りやすい症状として五月病と呼ばれています。
以前は新入社員などが陥る症状として認識されていましたが、いまや部署移動・転勤などで同じ症状を訴える中高年も多い事からストレス社会である日本人全体の問題とされています。
■五月病を防ぐための過ごし方・眠り方
これだけポピュラーな言葉になってしまった五月病なので、皆さん知ってはいるはずなのにいざゴールデンウイークが終わりに近づいたり休みが明けると症状を訴える人は後を絶ちません。対処療法ではなく、今から対策をして過ごす事が肝心なのです。
(1)生活リズムを整える
「休みだからたっぷり寝よう!夜更かししよう!」として、平日とはガラリと違う時間帯に過ごしていたら、出勤時の生活リズムに戻したら当然身体は不調を訴えます。
休みだから長く寝るのは最初の1日程度にして、後は休日であっても仕事がある日に近い時間帯に起きる・寝る事を心掛けましょう。
生活リズムが崩れていると「明日から仕事だ…」という不安で眠れなくなり、仕事再開の日の朝も起きられません。しかし生活リズムを一定にしておけば休日最後の日の夜も同じように、自然と身体が眠るモードに切り替わり寝付きを良くしてくれるでしょう。
(2)アクティブレスト=適度な運動を行う
心身が疲れているとつい、家でダラダラと寝たり横になったまま過ごしがち。しかし疲れている時こそ、アクティブレスト=適度に身体を動かす事で血流を改善させ、疲労物質を体外に排出する事が出来ます。
運動と言ってもランニングや筋トレまでしなくとも、外に出て歩く程度でOK。陽の光を浴びる事で幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を身体が分泌しやすくなります。このセロトニンの効果で、身体と脳が活性化し、何事にもモチベーションが上がります。
更に、セロトニンは睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の材料でもあるため日中外に出て活動する事=夜になったら眠りやすい身体を作る事、に繋がるのです。
(3)「ストレスは防がない・つきあう物」と考える
五月病になりやすい人は真面目な人・几帳面な人と言われています。
一生懸命新生活を過ごしてきたからこそ、連休に入りプツンと緊張の糸が切れて精神状態が不安になってしまうのです。
だからこそ、ストレスを防ごう!とか貯めないように!ではなく、ストレスは必ずあるものとして付き合い「自分が出来る事をやっていこう」と適度な力加減が丁度いいのです。
「明日はコレをやってアレをやって…」と考えながら眠るのではなく、「今日はコレが出来た。アレも頑張った!」とできた事を反芻しながら布団に入ると、気持ちよく眠れますのでお勧めです。