「ばらかもん」は、日本一美しい海を擁するとも言われる五島列島を舞台に、書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家が、五島列島で出会った島民たちとの交流を通じ、書道家として、そして人間としても成長していくハートフル“島”コメディー。タイトルの「ばらかもん」とは、長崎県・五島列島の方言で“元気者”を意味する。原作は「ガンガンONLINE」「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で2008~18年にかけて連載された、ヨシノサツキ氏の同名コミック。全18巻という長期連載に加え、スピンオフ漫画(「はんだくん」全7巻)も発行されるほどの人気を誇り、シリーズ累計1000万部超えを果たした。14年にはアニメ化、16年にはスピンオフ漫画もアニメ化された人気作だ。今回初めてドラマ化される。

 杉野が演じるのは、都会生まれ、都会育ちの若き書道家・半田清舟。書道界の家元の後継ぎで、若き新鋭として名をはせ、世間にもてはやされてきたプライドの高い青年だ。だが、ある挫折をきっかけに、海に囲まれた日本西端の島である長崎県の五島列島で1人暮らしを始める。

 書の修行をするため、静かな1人きりの時間を過ごせるかと思いきや、近所の小学生・琴石なるをはじめ、勝手に家に上がり込んでくる個性豊かで自由奔放な島民たちとの人付き合いや慣れない“田舎”での1人暮らしに翻弄(ほんろう)される清舟。清舟は島での生活や独特の慣習にしばしば戸惑うが、そのたびに島民たちに助けられ、励まされ、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも少しずつ成長し、新たな書の境地を開いていく。