今回がTBSドラマ初のレギュラー出演となる中島が演じるのは、りんごの今カレ・葛西繁人。繁人(通称・しげ)は、りんごが勤める古着屋「Ange」の店長だ。実は女性関係にだらしなく、りんごに対して暴力的な一面も持っている。このしげの存在が、心たちの三角関係を大きく動かすきっかけをつくる、物語のキーマンとなる重要人物だ。
そして、若林が、心のよき理解者である友人・田中広紀に扮(ふん)する。今年1月から放送したドラマストリーム6作目「ブラザー・トラップ」では主人公と恋仲になる年下男子の同級生役を務め、2人の恋の行く末を温かく見守る友人役を好演したことも記憶に新しい。本作の田中も、主人公・心の友人で、三角関係に悩む心の変化にいち早く気付き、厳しくも優しく、3人を見守る存在になっていく。もつれた三角関係にも深く関わっていくキャラクターを務める。
中島は「台本を読んだ時に、それぞれの登場人物が強いコンプレックスを抱えていることが分かったので、それを1人の人間として演じることは容易ではないと感じました。僕が演じるしげのように女性に暴力をふるい、暴言を吐くことは僕には共感できませんが、その行為に至ってしまう何かを丁寧に探っていきたいです」と役づくりに触れる。
加えて、「先日撮影前にお稽古をしたのですが、とても充実した時間になりました。どのキャストの皆さんもお芝居に熱心なので、刺激をもらっています。いろいろなバージョンを試しながらそれぞれの役の人物像、関係性を探ることができたので、それを撮影にも反映しながら、これからさらにこの作品を深めていきたいです」と意欲を燃やす。