福原が演じる主人公・仲川有栖は、最愛の母から影響を受けて美術館の学芸員となり、海外で活躍できるキュレーターになることを夢見ているごく普通の高校3年生。その母を11歳の時に突然病気で亡くしてからは、消防士の父と2人暮らし。推薦で大学の文学部芸術学科への進学も決まっていた最中、予期せぬ妊娠によって18歳の人生が一変する。一方、深田が演じるもう1人の主人公・成瀬瞳子は、もうすぐ40歳になるバリバリのビジネスパーソン。現代アートを扱う会社で、アートとビジネスをつなぐ仕事をしているやり手のアートスペシャリストだが、10年間恋はマナーモードのまま。そんな年の差が倍以上で生き方も立場も違う2人が、偶然出会うことによってお互いの人生が大きく変わっていく。
有栖役・福原は、TBSドラマ初主演。今春まで放送されていたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」ではヒロインを務め、着実に俳優としての実績を積み重ねている。そして、瞳子に扮(ふん)する深田は、2019年放送の「初めて恋をした日に読む話」以来、4年ぶりのTBSドラマ主演。そんな2人が、現代の女性が抱える悩みや葛藤に直面し乗り越える姿をどう表現し演じるのか。また、初共演となる福原と深田が織り成す、有栖と瞳子の世代を超えた絆にも注目だ。
福原は「このお話をいただき台本を読んで、いまどきの女性の抱えている悩みや葛藤がすごく繊細に描かれているなと思いました。そして同時に、女性のたくましさや強さも感じました。誰でも仕事や家庭のあり方は、自分の選択によって変わっていくと思いますが、心(しん)がしっかりしていて自分の意思を持って突き進んでいく、18歳なのに大人な有栖にすごくひかれ、自分自身にも刺さる作品だなと感じました」と物語について触れ、「私自身、小さい頃からお姉ちゃんやお兄ちゃんが欲しいなと、ずっと思ってきた人生だったので、深田さんとこの作品で、姉妹のような関係性でお芝居ができるのがすごくうれしいです。きっと今の時代にすごく刺さるものがある、明るく前向きな作品になっていると思いますので、放送を楽しみにしていただけたらうれしいです」と期待を持って撮影に臨む。