最近悲しい出来事があった、大切なものを失った、うまくいかないことが続いていて気分が落ち込んでいる…。

ツラさや悲しみを忘れるのは、簡単なことではありません。

しっかり悲しむ時間もある程度は必要ですが、それでも徐々に前を向くことで運気はまた上がってくるもの。

ここでは、ツラい悲しみを和らげてくれる瞑想方法をご紹介しましょう。

前向きな人とネガティブな人の違いは、悲しみを和らげる脳内物質の差

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

失恋した時や心を傷つけられた時、あるいはうつっぽい状態やハッピーが感じられない時、私たちの脳内ではある物質が減少することが医学的に解明されています。

その物質とは「セロトニン」と呼ばれる脳内伝達物質。

セロトニンとは?
別名「ハッピーホルモン」と呼ばれる脳内伝達物質。セロトニンが十分に働いていると私たちの精神は安定し、ポジティブな気持ちで過ごせるようになる。

セロトニンが減少すると、不安感が強くなったり、ネガティブ思考になったり、睡眠障害が起こりやすくなることもわかっています。

一般的にうつ病の患者さんの多くはセロトニンが少ない傾向にあるため、うつ病の治療薬としてセロトニンを使用することは有名な話です。

一方、どんな時でもポジティブでいられる人、悲しい出来事があっても立ち直りや気持ちの切り替えが早い人はセロトニンがしっかり分泌されていることも知られるようになっています。

強いストレスが悲しい気持ちを必要以上に強く感じさせてしまう

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

セロトニン不足は不規則な生活や睡眠不足といった不健康な生活習慣によって引き起こされますが、強いストレスを感じることでも極端に分泌が減ってしまいます。

すると、ますます気分が落ち込み、睡眠の質が低下、集中力も低下するので他のトラブルに巻き込まれるなど、悪循環に陥りやすくなるのです。

つまり、悲しい出来事があった時こそ意識的にセロトニンの分泌を高めてほしいのです。

では、セロトニンの分泌を高めるにはどうすれば良いのでしょうか。

その一つの方法に「瞑想」があるのです。

瞑想によって悲しみを和らげるセロトニンを増やそう

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

セロトニンを増やす方法は医学的に解明されており、主に4つの方法があると報告されています。

セロトニンを増やす4つの方法
  • リズム運動
  • 朝日を浴びる
  • スキンシップ
  • セロトニンを増やす食材を食べる

このうちの「リズム運動」は、「呼吸瞑想」のことと言い換えられます。

呼吸瞑想とはゆったり座って意識を呼吸に向ける瞑想ですが、その呼吸を一定のペースで行うことはリズム運動に該当するのです。

例えば「4カウントで吸って」「4カウントで吐く」を繰り返すのも良いでしょう。

あるいは「4カウントで吸って」「8カウントで吐く」といったように、吐く息を吸う息より長くするとさらにリラックス効果が高まります。

心の中でカウントするのが面倒であれば、メトロノームを使うと良いでしょう(メトロノームの音源はYouTubeにもあります)。

いずれにせよ一定のリズムで呼吸を続けるだけで立派なリズム運動です。

ウォーキングなども代表的なリズム運動ですが、歩く元気がないという人でも呼吸瞑想ならできるでしょう。

実際、瞑想をしている人には心が安定していてポジティブな人が多いとされますが、それはこの呼吸瞑想がリズム運動になっていてセロトニンを増やしているからだ、という説もあるほどです。