そして、今回の番組で注目を集めているのが、元テレビ東京のディレクターでありながら、フジテレビの生放送のメインMCを務めることとなった佐久間宣行氏だ。

「佐久間さんはもはや“出役”としての仕事も多いので、フジテレビの生放送の司会と言っても、そこまで違和感はない。森田、伊藤という腕のある芸人を従えているということで、佐久間さんにボケやツッコミといった部分が求められるわけでもなく、全体的に無難に司会をこなしていたという感じだったと思います。

ただ、それならば佐久間さんをわざわざ起用する理由があったのか? という疑問も残る。元祖『オールナイトフジ』では、女性タレントがメインMCを務めていたので、もしかしたらそっち系のキャスティングのほうが良かったんじゃないかな……なんて思います」(同)

 まだ、初回を放送しただけの状況で判断するのはあまりにも酷だが、現時点では元祖のように刺激的な内容とは言いがたかった『オールナイトフジコ』。とはいえ、鳴り物入りで始まった番組であり、“バラエティのフジ”の名にかけてこのままで終わるはずはないだろう。コンプラ重視のこの時代に、どこまで攻めていけるかに注目したい。