元祖『オールナイトフジ』といえば、お色気要素やハプニングが満載だったが、コンプライアンス遵守の流れにある今の時代では、それを再現するのはほぼ不可能だ。そんななか、『オールナイトフジコ』では少しでも当時の雰囲気を蘇らせようと、ほのかなお色気要素もあった。
「さらば森田と女子大生が2人きりで個室サウナに入ってトークをするコーナーが、今できる最大限のお色気ということなんでしょう。汗をかいた女子大生が着ている服を1枚脱ぐ場面がありましたが、その下に水着を着ているわけでもなく、羽織っていたジャケットを脱ぐ程度の展開。そもそもハプニングが起きないような作りになっていて、果たして“お色気”といえるかどうかも難しいところです。制作サイドがギリギリを攻めようとしているのはわかるんですが、それ以上に“怒られないための苦労”ばかりが見え隠れして、なんとも切なくなってきました」(同)
80年代の雰囲気を再現するということでは、かなり厳しい部分もある『オールナイトフジコ』。しかし、いかにも“フジテレビらしい雰囲気”が再現された部分もあった。
「出演者やスタッフとコネがある人は、自由にスタジオに遊びにくることができるという企画があって、秋元康氏やフジテレビの港浩一社長、指原莉乃などが集まっていたあたりは、いかにも“業界”な感じで、80年代のフジテレビっぽさ。果たしてそれが視聴者の求めているものかどうかはまた別の話ですが……」(構成作家)
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