だが、平は束縛が多く、2人の関係を上司に相談したことがわかると、

「“お前、他人に俺のこと話してるじゃねえか!”と大げんかになりました。“だったら出ていく!”と玄関に向かうと、押さえつけられ、首を絞められたり、金属製のハンガーが歪むほど体をたたかれました。さらに硬いティッシュケースの角で頭を殴られ、ダラダラと出血するほどのけがを負いました」

 翌日、警察には話したが、大ごとになるのを恐れて被害届は出さなかった。平は妻に関してもこんなことをいっていたという。

「僕に“俺たちで結婚して子どもと暮らそう”と話していたこともありました。“俺の代わりに嫁を殺してきてくれ”“女はすぐに暴力を振るわれたとDVシェルターに駆け込む。子どもをダシに俺から金を取ろうとしているんだよ”と。信じがたい発言でした」

 平都議は一時期、長友が都内に借りている家賃月200万円の超高級タワーマンションで、山田と同棲していたそうだ。それとは別に平都議は現在、都内に3軒の不動産を借りていて、その家賃の合計は月100万円を優に超えていたそうだ。

 昨年の春には平だけ別のマンションに引っ越し、関係は事実上解消したが、関係は続いていたという。

「昨夏以降、決定的に関係が悪化しました。慶翔から“ごめん好きな人ができた”と打ち明けられたのです。正直、多少の浮気はしようがないかな、と思うところもありました。でも、彼は僕に対してその好きな人と“別れる”と言いつつ、連絡を取り合っていたんです。それで殴り合いの喧嘩になりました」

 さらに関係が悪化したのは、付き合い始めた当初、山田の約80万円の借金を帳消しにすると約束していたのに、まったく払っておらず、逆に利子が120万円に膨れ上がっていたというのである。

 関係が修復できないまま、今年の3月、平が新たらしい彼氏と、聡の住んでいるマンションに来て、カギを返せといわれ、追い出されてしまったというのだ。

「慶翔は性欲がとんでもなく強く、朝と晩に必ず、自慰行為をするのです。その最中、“乳首触って!”とその手伝いをさせられます。セックスも自分本位で勝手でした」

 平都議に事の真偽を聞くと、

「山田さんのことは知っています。不倫……? 結婚していますが、不倫はしていません」

 と答えたが、事情を知る関係者によると、高校時代の同級生とは2度離婚しているという。

 さらに、平都議が代表を務める政治団体の会計責任者として山田聡の名前が記されていたという。この名前は平都議が彼に名乗らせていた偽名なのだというから、存在しない名前を政治資金報告書に記載していたことになる。

 長友は一昨年の都議選で、「平慶翔は本当に誠実で実直で人のために行動できる人です」と応援演説をしていたという。

 さすがに、これを読んで長友は「ブラボー」とはいわないだろうな。(文中敬称略)