「たなこころ」とは、大和言葉で「手」という意味。美味しくて美しくてやさしい、人も地球も元気にする手料理をお届けしてお客様に喜んでもらいたい。

そんな思いから2018年8月に長野・岡谷市でオープンし、今年の夏で2周年を迎える雑穀菜食の店「たなこころ」。

オーナー兼シェフの小口満土里(おぐちみどり)さんが、ていねいに手間暇かけて作る愛情料理に魅せられたリピーターが多いお店です。今回は、その魅力を存分にお伝えします!

食べること、おいしいものが大好き。だからこそ食で癒しを

小口さんによれば、オープン当初は、「本当に自分にできるのだろうか?」と半信半疑でのスタートだったのだそう。

マクロビオティックを学ぶ中で食と身体の関係を考え、食べるものや作り手の思い、愛情を込めて作る料理の大切さに気づき、本当の意味での手(たなごころ)料理を1人でも多くの人に食べてもらいたいと思って始めたカフェ。

「昔書いていたノートを見返すと、『いつか食べ物屋をやりたい!』と繰り返し書いてあって、その夢が実現したんだなと、後から気づきました」(小口さん)

美味しくて美しくてやさしい、人も地球も元気にする手料理

ご自身が食を変えて本当に驚くほどに健やかに元気になり、穀物菜食のお店を始めようと考えた小口さん。

そして現代のさまざまな問題を解決する鍵が食にあると思い、みんなが幸せに暮らしていける世の中を作るため、こんな食べ方・生き方もあるということを伝えたいと考えるようになりました。

手から伝わるエネルギーと愛こそがお料理をおいしくする。だからこそいつも自分がニュートラルでありたいとマクロビオティックを実践しているそうです。

ランチプレートは1200円で、日替わりの季節のお惣菜や揚げ物などのおかずがたっぷり入っています。テイクアウトのお弁当は1100円、おかずだけだと864円、デザートは380円(いずれも税込)から購入できます。

料理や食材へのこだわり

白砂糖、化学調味料、添加物は使わないのが小口さんのポリシー。“身土不二※”にこだわり、米や野菜は、できるかぎり地元産の無農薬のものを「いとう農園」、「ワームファーム」、「大島農園」、「いちやまマート」から仕入れているそうです。※「身」と、「土」は切り離せない、という意味。 食養運動のスローガン。

また、調味料は古式醸造かつナチュラルなものを。味噌と醤油の一部は自家製です。加工品についても無添加で、できるかぎりオーガニックのものをチョイス。