300ポイント以上となったのはトップ4までで、200ポイント台となった5位と6位はGP帯の『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)と『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)。前者はシリーズものながらTVerお気に入り登録者数は32万ほどといまひとつ伸びないが、初回の世帯視聴率は9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とまずまずで、「視聴率はいいが、配信では弱い」というテレ朝ドラマの特徴が出ている。一方、後者は初回6.0%、第2話で4.5%にまで落ち込み、苦しい戦いを強いられているうえ、TVer総合ランキングでも最高4位で、トップ10脱落期間も伸びており、見逃し配信でも苦戦している。

 日テレは高橋海人×森本慎太郎『だが、情熱はある』も同様に視聴率、TVerともに苦戦しており(TVer総合ランキングでは最高3位だが、トップ10滞在期間が3日もなく、すぐにトップ10以下に脱落している状態)、どこか昨年の7月期の日テレを思わせる。昨年の日テレ夏ドラマは、『家庭教師のトラコ』『初恋の悪魔』『新・信長公記』の3作とも視聴率、TVerで大いに伸び悩んだ。今期は坂口健太郎主演の土曜ドラマ『Dr.チョコレート』がまだ控えているが、盛り返せるだろうか。先述のとおり、深夜ドラマの『夫婦が壊れるとき』は強いのだが……。

 来週は『合理的にあり得ない』『王様に捧ぐ薬指』『unknown』『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』が初のフル集計となり、後発の『Dr.チョコレート』(22日スタート)『ラストマンー全盲の捜査官ー』(23日スタート)も始まり、さらに激戦が予想される。現状、トップ争いに食い込みそうなのはやはり橋本環奈×山本涼介の『王様に捧ぐ薬指』で、TVer総合ランキングで首位を獲るなど勢いがあるが、『あなたがしてくれなくても』とのトップ争いに注目だ。

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