『あなして』初回はいきなりエロティックなシーンがあったほか、セックスというワードが飛び交い、さらに一方は求めているのにもう一方は避けているというカップルのセックスレス問題を扱っているということもあり、「ひとりで観たい」「リビングで観られない」といった声も多く、それがTVer需要につながっているのだろう。第1話の見逃し配信は、放送後1週間で346万再生を記録しており、これはフジドラマの初回の再生数としては歴代4位という成績。お気に入り登録者数も78万人と今期2番目で、勢いが感じられる。第2話も放送直後からTVer総合ランキングでトップ3入り、そしてすぐに首位まで到達しており、このまま今期TVer人気トップを独走する可能性もある。
そして『教場0』を3位にとどめて2位に躍り出たのは、波瑠×高杉真宙のフジ水10ドラマ『わたしのお嫁くん』。先週の本人気ランキングでも、集計日の都合上12位発進となったものの、勢いがあることを指摘していたが、やはり強かった。放送2日後にはTVer総合ランキングで首位となっていたほか、トップ10から落ちる日もなかった。週の真ん中は気楽に観られるラブコメがいいと好評だ。
その『わたしのお嫁くん』と僅差で3位となったのが木村拓哉主演の月9『風間公親-教場0-』。先述のとおりお気に入り登録者数では96万人と現状、今期ドラマでは圧倒的1位だが、シリーズものは同一として扱うTVerの性質上、この96万という数字は、過去の『教場』『教場II』からの積み重ねとなる。豪華出演者を擁する『教場0』は、次回の第3話では新垣結衣、佐々木蔵之介が登場するので、来週はもう少し勢いが出るかもしれない(が、視聴率で好調なぶん、見逃し配信需要はやや乏しいかもしれない)。しかし、それにしても今回のトップ3がすべてフジテレビのドラマというのは興味深い。
4位は先週首位となった日本テレビ金曜ドラマDEEP『夫婦が壊れるとき』。さすがにGP帯ドラマにやや勢いが負けているが、お気に入り登録者数は53万人以上とGP帯ドラマ級で、TVer総合ランキングでも最高2位となるなど、まだまだ強い。夫の不倫を疑う妻による復讐劇という深夜ドラマでは人気の題材であり、主演の稲森いずみもハマっていると好評だ。トップ3は難しいだろうが、トップ5争いに加わるぐらいの勢いは今後も続くかもしれない。