そして、小田切の恩人であり、親代わりとして見守り続けている弁護士・曽我一馬を演じる光石は、「福士くんとはもう3回くらい共演させていただいてるんですけど、毎回違う顔を見せてくれるんです。今回も(小田切が)まだ若い頃から福士くんが演じるんですけど、その時の顔と弁護士をやってる時の顔が全然違う。これから話が進むごとに彼は違う顔を見せてくれと思うので、その変貌ぶりが見どころですね」と役同様に福士を見守り、その演技力に目を細めた。

 その後、撮影現場でのエピソードを尋ねられた玄里は、福士が撮影の合間に常にアクションの型で体を動かしていることを明かし、さらに「たぶん、相手が必要なんだと思うんですけど、私にそのアクションを教えようとしてくるんです。『これは簡単だから』って言うんですが、それがなかなか高度なやつで(笑)」と暴露すると、福士は「でも、その時は難しくてできなかったのを、次に会った時には完璧にできるようになってて。すごくうれしかったですね」と、玄里が家でひそかに練習していたという、驚きの裏話が飛び出した。

 そんな現場での福士に対しては、加藤も「体を動かすのと同じくらい、現場で歌ってます」と発言。「僕なんかは朝早くて眠くて仕方ないのに、メークしていても、現場で合間にシュッシュ(シャドーボクシング)しながら歌ってるんです。そんなふうに普段からムードを作ってくださってる座長の素晴らしさを感じました」としっかりフォローも忘れず、シリアスなドラマの内容とは裏腹の、明るい撮影現場の様子が垣間見えた。