今回は放送10周年という節目もあっての再放送となる。
「のんは『あまちゃん』で一躍国民的女優となるも、その後、所属していた事務所との移籍トラブルが勃発。地上波から姿を消すこととなったのは周知のとおりです。それでもヒロインの声を担当した長編アニメーション映画『この世界の片隅に』(2016年)がロングヒットとなって存在感を示したほか、2020年公開の主演映画『私をくいとめて』では、『あまちゃん』以来の橋本愛との共演という話題性を飛び越え、日本映画批評家大賞で主演女優賞に輝くなど、改めて俳優としての魅力をアピール。昨年は、自身が監督・脚本・企画も務めた『Ribbon』や、さかなクンの自叙伝を映像化した『さかなのこ』、門脇麦と大島優子と姉妹役で共演した『天間荘の三姉妹』と主演映画が3本も公開されるなど勢いがあります。テレビでは相変わらず厳しい状況には変わりないものの、2020年にEテレの『怖い絵本』で起用されたのを皮切りに、NHKでは『ニュース7』への生出演や、『おやすみ日本 眠いいね!』へのサプライズ出演、昨年1月の『へんテナ』など、起用が続いており、状況は少しずつ変化しています。『あまちゃん』のアンコール放送はこれで二度目なのに、それでもこれほど反響があるわけで、NHKもそろそろドラマへの起用の準備を進めているはずです」(芸能記者)
そして、この『あまちゃん』再放送をきっかけに世間から再びラブコールが飛び交っているのが、脚本家の宮藤官九郎だ。
「改めて『あまちゃん』見た視聴者からは、第1週目から緻密に伏線が散りばめられているクドカン脚本に、『天才すぎる』『やっぱりすごい』と絶賛の声が集まっています。クドカンは『あまちゃん』の大ヒットを受け、2019年にはNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』を担当しましたが、世帯視聴率の全話平均8.2%で大河歴代ワーストを記録。しかし実際のところ『いだてん』は名作の呼び声高く、最終回もTwitterのトレンド1位になるなど人気はあった。視聴率が悪かったのは、大河の主要視聴者層である60代以上の支持が得られなかっただけなんです。