日向は「電車の乗客役の皆さんということもあって、世代も性別も演じる職業も全然違う中で、個性あふれる現場なんですが、皆さんのキャラクターっていうのが撮影を進めていくうちにどんどん分かってきて、本当に温かい現場だなと思います」と雰囲気を伝え、「演じる江口和真は、大人に対する不信感が強い高校生。医者志望の受験生を演じさせていただいてるんですが、時に、皆さんをぶった切るような正論とかも言って、大人をハッとさせるような、起爆剤のようなポジションになれればいいなと思っています。同時に、1人の少年である和真が、乗客の皆さんとペンディングされた世界でサバイバル生活を送る中で、どう成長していくのかも、一緒に見ていただけたら」と自身のキャラクターを紹介。するとここまで「完璧」コメントを続けていた山田が何も発言せず、日向が「なんか言ってくださいよ~」と甘えたようにお願いすると、山田は「言葉が出ないぐらい完璧だった」と話した。

 撮影エピソードに関しては、山田が「日本に、砂丘はあると知っていたけど、砂漠もあるのかと驚いた。ドローンが2台飛んでいたり、普通の現場ではありえない、日本のドラマもやれるんだなってそう思わせてくれるような作品だなと、ロケ地にいて感じます」とスケールの大きさに触れ、上白石は「あまり水を飲まずに撮影にあたるなど、役柄と自身の距離を近づけるように努力している」と告白。

 そんな中、古川は「赤楚くんのエピソードいいですか」と切り出し、撮影の待ち時間に車の中で赤楚と一緒に待機していた時に、前の席に座っていた赤楚の席から「う、うん」と声が聞こえたため、見てみると寝言だったと暴露。赤楚は「すみません、覚えていなくて…。でも、役柄としてみんなの話を聞いているので、夢の中でもみんなの話にうなずいていたんだと思う。知らんけど(笑)」と推測。

 さらに、藤原も「僕も『赤楚さんエピソード2』いいですか、“語弊しかない言い方”で言うと、『ペットボトルでどつかれました』」と何やら問題があった様子で、「語弊しかない言い方で言うと、めっちゃでっかい虫が僕の肩に止まったんです。その時に赤楚さんが、助けてくれるのかなと思ったら、『ちょっと待って』って、カシャってまず写真を撮ったんですよ。1枚かなと思ったら3枚ぐらい撮って。その後、でっかい虫を払うと、もしかしたら衣装が汚れちゃうので、ペットボトルでバーンとやったら、見事に外して、ただただ肩をしばかれました」と状況を説明。