そして、会見の最後には、山田が作品についてあらためて「このドラマは、みんなの捉え方によってものすごく印象が変わっていくドラマだと思っています。直哉はなんでこんな距離のとり方をするのか、助けたいのか助けたくないのか分からないようなキャラクター。キャラクターについては、企画の段階からプロデューサーさんと脚本の金子さんとお話をしていて、『山田さんってどんな人ですか』というところから作り始めていて。僕は、直哉みたいにここまで協調性がないわけではないと思うんですが(苦笑)。僕が世の中に伝えたいことがあって。表に立てる人たちって、いろんな人からコミュニケーションを取ってもらえたり、その人のことを知ろう、理解しようとしてくれる世の中だと思うんですよ。クラスの人気者とか、職場の仕事ができる人とか。でも、そういう人たちじゃなくて、本当に現実がつらいなとか、こんな人生嫌だなみたいな、そうやって生きてきた人たちをも救えるドラマになったらいいなって思っているんです。萱島直哉は、その代弁者というか、そんなキャラクターになればいいなと思っています」と熱くアピール。

 加えて、「僕は、SNS社会の今、イメージだけでその人を判断せずに、心でコミュニケーションを取っていくような、そんな人が増えていく世の中になったらいいなって思っています。いろんな感想があると思うのですが、僕にとってはそんな祈りのような作品です。そういった目線も持ちながら、もちろんサバイバルとしてどうなっていくのかという部分も楽しんでいただきつつ、僕だけじゃなく、いろんなキャラクターたちの人生が同じ電車に乗り合わせた結果、どうなっていくのかっていうのを見守りながら、楽しんでいただけたらと思います」と伝えた。

 そんな山田の熱いメッセージの感想を聞かれた赤楚は「完璧ですね!」と、会見中に山田が何度も口にしたワードですぐに反応し、会見は終了した。