勇気を出して学問所に戻った万太郎を迎えた蘭光先生の「者ども、好きに学びや!」の一声で、好奇心いっぱいの子どもたちが身分の違いに関係なく混ざり合って学ぶのもよかった。そういえば、学ぶことって変化することですよね。知らなかった自分が知っている自分に変わること。そしてもっと知りたいと、変わり続けていくこと。それからまた3年、夢中になって学び続け、本を買いまくったり番頭の時計を分解したりと無茶をしつつ12歳となった万太郎の学力の高さを、峰屋の当主の自覚がないと心配になるタキは、いまだ変化をおそれて立ち止まったままでいる。しかし時代はまた動き、学問所は廃止されることに。蘭光先生は万太郎と佑一郎を連れて仁淀川へ課外授業に出かけ、本物を見よと教え、「心が震える先に、金色の道がある。その道を歩いていったらえい!」の言葉を残して去る。

 学問所のかわりにできた小学校の授業は万太郎には簡単すぎて退屈で、なんと中退することに。「わしの金色の道はどこじゃろうか?」とつぶやくマイペースな姿に、いや本当にどこじゃろうかと思っているうちに、万太郎は神木龍之介さんへと変化。万太郎が好奇心だけで衝動的に行動してもこれまで許されていたのは「子どもだから」「峰屋の若だから」だったけれど、そんな彼が大人になったら、そのことで誰かを傷つけ、自分も傷つきそうな気がしていて、若干心配しています。竹雄は志尊淳さんとなって、また新たなかっこよさを身につけたことを確認。天狗=坂本龍馬(ディーン・フジオカ)とお母ちゃんは、見えんけどおる存在として、変わらず万太郎のそばに。みんながいるなら万太郎も大丈夫……だといいですね。

■番組情報
NHK連続テレビ小説『らんまん
[NHK総合] 月~金 8:00-8:15 / 月~金 12:45-13:00(再放送)
[BSプレミアム・BS4K] 月~金 7:30-7:45 / 土 9:45-11:00(再放送)
[見逃し配信] NHKプラス

出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、笠松将、中村里帆、島崎和歌子、寺脇康文、広末涼子、松坂慶子、牧瀬里穂、宮澤エマ、池内万作、大東駿介、成海璃子、池田鉄洋、安藤玉恵、山谷花純、中村蒼、田辺誠一、いとうせいこうほか
作:長田育恵
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮﨑あおい
制作統括:松川博敬
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
植物監修:田中伸幸
制作:NHK
公式サイト:nhk.jp/ranman