3月31日~4月2日の『国内映画ランキング』(興行通信社提供)では3位に初登場し、初日から3日間で動員16万2000人、興収2億円を記録したものの346館の大規模公開館にしては物足りない数字となった。そして、翌週4月7日~9日の同ランキングでは6位にダウン。2週目までの興収は4億円ほどですっかり失速。ヒットの基準である10億円に届かなそうだと危惧する声もあがっている。
「要因はいろいろ考えられるのですが、ドラマ版では入江監督も脚本を手掛けたり、ミステリー作家に考証に参加してもらうなどしていましたが、映画版は脚本家にまかせていて、肝心のストーリーがイマイチだったからという声もありました。また、配給はワーナー・ブラザーズですが宣伝会社は外部の会社を使っていて、PR活動もうまくいったとは言い難い。ただそもそもドラマの時点で、オリコンによる『ドラマ満足度ランキング』などでも低評価が続き、途中からは圏外に。作品のポテンシャルが有料コンテンツに耐えうるものではないことはわかっていた。それでも契約が映画化ありきただったため、むしろなんとかここまでこぎつけたともいえそうです」(前出の映画業界関係者)
日テレ局内ではもともと期待もされてなかっただけに、敗戦処理感がいなめない今回の映画化。この分だと、ドラマも映画も続編はなさそうだ。