投資のリスクが心配なら「積立定期預金」という手も

投資信託をはじめとする「投資」は、お金を増やせるメリットがある一方で、元本割れのリスクもあります。お金を増やすよりも手堅く貯蓄したいという人は、「積立定期預金」を選択するといいでしょう。

積立定期預金

銀行の預金には「普通預金」と「定期預金」の主に2種類があります。一般的に給与の振込み口座などは普通預金の口座となり、定期預金は事前に預入期間を決めて利用する預金です。

定期預金は満期日までは基本的にお金を引き出せませんが、普通預金に比べ高い金利(利率)が設定されているため、手堅く貯蓄をするのにぴったりです。

この定期預金口座へ毎月決まった日に積立を行うのが「積立定期預金」です。銀行へ足を運ぶ必要もなく、普通預金からの自動振り替えで積立できるので、計画的な預金が苦手な人も確実にコツコツと貯蓄を行えるでしょう。

投資と比べたときの定期預金の最大のメリットは元本割れしないことです。一定の目標を立て、計画に合わせて着実に積み立てを続ければ目標に達することができます。

投資と積立定期預金、どっちがいいの?

積立定期預金は手堅く貯蓄できる一方で、現在、日本の金利は非常に低いため“お金を増やす”のには適していません。その点で投資は、リスクがあると同時にリターンを得られる可能性もあります。

投資と定期預金のどちらが良い、悪いというわけではなく、人生設計の中で検討し都度、適した積立を実行していくことが、望ましい資産運用と言えるでしょう。

資産運用を続けるコツ

積立の資産運用は、基本的に長期の運用を想定しています。生活費が足りなくなって貯蓄や投資を取り崩す、取りやめる必要がないよう、あらかじめ計画を立てて生活の負担にならない金額を設定するのがポイントです。

生活費とのバランスを考えて、まずは月1万円程度からはじめ、20代後半→30代前半→30代後半とキャリアアップや収入増に応じ、2万円→3万円→5万円と投資額や貯蓄額を増やしていくといいでしょう。

万が一のときの予備費は、別に準備しておく

さらに、もしものときの「予備費」をきちんと準備しておくようにしましょう。

たとえば20代前半のうちは、万が一の病気やケガの医療費、冠婚葬祭の費用などまずは30万円程度を準備。収入と生活のバランスが安定してきたら、月給の3ヶ月分を準備しておくと失業のときなどにも安心と一般的に言われています。

資産形成はできるだけ早くはじめるのが◎

若いうちから資産形成することは、それだけ長い時間をかけてお金を増やせるということです。投資であれば、長期運用はさらなる資産運用の可能性が広がるというメリットもあるでしょう。少額からの投資でも、将来的な資産形成はもちろん、活発な資産運用を考える際の予習や、元手の資金を増やすことにもつながります。20代のうちから積極的に資産形成を検討してみましょう。

提供・UpU

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