実際、ガーシー容疑者の周辺やUAEには、国際手配を受けている実業家や資産家らが複数滞在されているとされているが、これまでほぼ“野放し”のような状態で、警視庁がわざわざ逮捕に動くような事態には発展しなかった。

 除名によって議員資格を失ったガーシー氏だが、一般人になって逮捕状が出て以降、自身のSNSの生配信動画などで警視庁を挑発するような発言を連発。警視庁の要請により、ツイキャスとTikTokのアカウントが凍結されることになってしまったが、警視庁がそれだけでは済ませなかったのには深い理由があったようだ。

「NHKが警視庁の動きを報じたということは、もっとその上からのリーク。どうやら、ガーシー容疑者の事件は“官邸案件”になっているようだ。なぜそうなったかの理由だが、ガーシー容疑者は昨夏、楽天グループの創業者・三木谷浩史氏のスキャンダルを暴露して三木谷氏と対立を深める流れの中で、三木谷氏と仲のいい木原誠二内閣官房副長官に対して牙を向き、木原氏を引きずり下ろすなどとも宣言。そのため、官邸サイドを本気モードにさせてしまったようだ」(同)

 14日には、同じく旅券返納命令を受けていた“仲間”がドバイから帰国後に逮捕。ドバイでガーシー容疑者の配信動画の制作に関わったとみられる池田俊輔容疑者で、ガーシー容疑者の配信でジュエリーデザイナーの男性に対して名誉毀損をした疑いがもたれているという。

 この流れだと、ゴールデンウィーク明けに大きな動きがありそうだ。