モノを持つことに対するこだわりが薄れている現代に、人気があるのが「シェアリングサービス」。

「使いたい時だけお得に借りる」「自分が持っているモノ・スキルを他の人に共有する」という考え方は、珍しいものではなくなりつつあります。

今回は、話題のシェアリングサービスについてご紹介します。

シェアリングサービスの定義

シェアリングサービスとは、モノ・場所・スキルなどを多くの人々と有料でシェアするための仲介サービスのことを指します。ユーザーは、インターネット上のプラットフォームを介してサービスを利用するのが一般的です。「シェアリングエコノミー」「シェア型サービス」などとも呼ばれます。

シェアリングサービスの事例としては、

  • 車や衣類などのモノを共有する
  • 住宅やスペースを期限付きで貸す・借りる
  • 個人が持つスキルを提供・利用する などがあります。

    家やクルマも!シェアリングサービスの具体例

    現在一般的に知られている、代表的なシェアリングサービスをご紹介します。

    タイムズカープラス

    駐車場料金や保険代など、維持費が意外とかかる車。その一方で、「自家用車は持ちたくないけれど、買い物や日帰り旅行など、必要な時だけ車を使いたい」という人も多いでしょう。

    タイムズ24株式会社が運営する「タイムズカープラス」は、全国トップのカーシェアリングサービス。1万5000カ所以上に拠点を持ち、サイト上から予約をすることで、最寄りの場所で車を借りることができます。

    初期費用は、カード発行手数料1550円のみ。個人プランの月額利用料は1030円ですが、サービスの利用料金に全額充てることができるため、月に1030円分以上利用する人は実質無料となります。

    利用料金は15分あたりで計算され、アクアやプリウスなどのベーシックカーが206円、セレナやVOXYなどのプレミアムカーが412円と、車種によって異なります。長時間車を使いたい場合には、12時間6690円など、パック料金でよりお得に利用できます。

    Airbnb

    旅行へ行く時、ホテルや旅館などが満室だったり、意外と料金が高いこともありますよね。また、「旅行先でも自分たちのペースで生活したい」「現地の暮らしを体感したい」という人もいるでしょう。

    サンフランシスコ発祥のAirbnbは、世界最大規模の民泊プラットフォームサイト。現在は、世界約190カ国以上に、Airbnbの物件があります。

    Airbnbは、マンションやアパート・戸建てなどを所有するホストが、ゲストに有料で物件を貸し出すサービスです。登録は無料で、ゲストは「リスティング」と呼ばれる物件の詳細をチェックし、希望する日時で申し込みをします。

    部屋のタイプは、他の旅行者と一緒の「シェアルーム」、専用の寝室がある「個室」、部屋を自分たちだけで利用できる「まるまる貸切」の3種類で、目的や予算によって選ぶことができます。

    場合によってはホテル・旅館よりお得に宿泊できたり、タワーマンションや広い一戸建てなど、設備の整った場所に泊まることもできます。

    (写真=Moustache Girl/Shutterstock.com)