加えて、「りんごは強烈なキャラクターですが、3人を取り巻くモラトリアム期特有の繊細さは、誰もが心当たりがあったり、またはその真っ只中にいたりすると思います。年代を問わず、見てくださる方の心の中に、見終わってからもきらりと残るものをお届けできたらうれしいです」とメッセージを寄せる。

 田辺は「原作を読ませていただき、それぞれ個性豊かなキャラクターだなと思いました(笑)。心とりんごと小夜の3人の輪が奇麗な丸ではないのですが、優しさであふれていて、このデコボコ具合がいとおしく感じました。物語の世界で、小夜と一緒にどんな瞬間と出合うんだろうと、今からワクワクしています」と期待に胸を躍らせる。

 そして、「小夜はりんとしていながらも柔らかく、笑顔がとてもすてきな印象です。普段は冷静に考えることが多い分、時々見せるストレートな感情がとても人間らしさがあって好きな部分です。そんな原作の小夜に命を宿らせて映像化できたらなと思っています」と意気込みを語り、「鈴鹿さん、小西さん、そして監督のお二方と今回初めてご一緒できるので、新しい化学反応が起きることも楽しみの一つです。皆さんもぜひ楽しみにしていてください!」と呼び掛けている。