どうやら、家事ができない主人公・相原メイ(多部未華子)と、スーパー家政夫・鴫野ナギサ(大森南朋)の生活を描いた20年7月期の『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)を思い出した視聴者が多いようだ。
一方、知的財産権をテーマにした小説『それってパクリじゃないですか? ~新米知的財産部員のお仕事~』(集英社)をドラマ化した『それってパクリじゃないですか?』は、情報漏洩の疑いをかけられた飲料メーカーの開発部員・藤崎亜季(芳根)と、親会社からやってきた知的財産のプロ・北脇雅美(ジャニーズWEST・重岡大毅)がバディを組み、ライバル会社に奪われた特許を取り戻すため奮闘する物語。
重岡演じる北脇は、表情をほぼ変えず淡々と話し続ける設定であるため、クセの強い難役といえるが、ネット上では「重岡さんの視線と眉の演技がすごい!」「重岡くんの“目の演技”に魅了された」と賛辞も目立つ。
だが、「話も出演者も、全体的に地味すぎる」という指摘する声は少なくない。同作は主人公の元上司役として、大物俳優の常盤貴子がキャスティングされているものの、同枠で前クールに放送された門脇麦主演『リバーサルオーケストラ』のような華やかさはないだけに、今後、さらに苦戦を強いられる可能性もありそうだ。
不安要素が多い中、健闘している印象の『わたしのお嫁くん』と、地味さが敗因ともいえそうな『それってパクリじゃないですか?』。今後も“水10対決”の激闘に注目したい。