瞑想といったら、どんなイメージがありますか。
インドのやせ細ったヨガ修行者が、ジッと動かずに目をつぶっているイメージでしょうか。
怪しい、うさんくさいものといったイメージでしょうか。
あるいは、神秘的なものといったイメージを持っている方も、いらっしゃるかもしれません。
瞑想と一口でいっても様々ありますが、ヨガでは瞑想といえば心を平静にするものです。
そのヨガの瞑想と、危険性などについてお伝えしたいと思います。
ヨガの瞑想とは?危険はある?
ヨガといえば、美容やダイエットのためにいろいろなポーズをとるものだというイメージが強いとは思いますが、本来のヨガは解脱をするための修行といったものでした。
約六千年も前にパタンジャリという人がまとめたと言われる、ヨガの経典「ヨガ・スートラ」では瞑想を次のように説明してます。
瞑想は一点に集中することからはじまる
目の前の指先でもいいし、鉛筆の先でもいい。
小さな音に耳をすませるでもいいですし、好きな匂いでもいいから、とにかく何かに意識を集中すること。
例えば、芸術家が絵を描く時にすごく集中していますよね。
他の何もかもすべてを忘れて、ただ絵を描くことに没頭する絵描きは、時間をたつのも忘れています。
それこそが瞑想だといえるのです。
- 瞑想とは?
- 何かにものすごく集中すること。
心配なこととか不安なこととか、そういったことを何もかもを全て忘れて、目の前のものに集中すること。
そして、時間さえも忘れてしまうくらい集中するということなのです。
本来の瞑想というものには、何も危険なものはないとお分かりになるでしょうか。
とはいえ、気をつけなければいけない危険もいくつかありますので次で見ていきましょう。
注意点①:グループ瞑想は警戒しよう
世の中には、瞑想団体とか、瞑想合宿とかいったものがあります。
けれども、こういったものに気軽に参加するのは考えもの。
瞑想とは何かにじっと集中することですが、何かに集中する時にグループで行う必要はあるでしょうか。
何人かで行えば、かえって気が散ってしまいます。
目の前のものをじっと集中して見つめることが瞑想なのだとしたら、一人で行ったほうが集中しやすいですよね。
有名な先生が主催しているからといって、簡単によい団体だと信じ込んで参加してはいけません。
いくら有名な先生であるとしても、正しいことを言っているとは限らないのです。
えらい先生がそう言ったからといって、それを何も疑わずに信じこむことはとても危険です。
きちんと自分の目で確かめ、自分で考え、自分の心に聞いてみること。
ヨガの教典でも、人の言うことをなんでも簡単にウノミにしてはいけないとしっかりと書いてあります。
先生が言ったことは本当に正しいことなんだろうかと、自分で判断することが大事だと六千年前のヨガの教典にもはっきり書いてあるのです。
ですから、もしもえらい先生の教えのとおりに瞑想を行って、嫌な気持ちになったとしたら、それはすぐにやめなければなりません。
大切なことは、あなた自身が判断するということ。
あなた自身の心の声に耳をかたむけるということです。
グループ瞑想に参加しようと思う場合は、そこが本当に良い団体なのかどうか、警戒しすぎるくらい警戒してください。
そして、その団体があなた自身のためになるかどうか、自分の心の声とよく相談してから参加するようにしましょう。