「You are what you eat(あなたは、あなたが食べたものでできている)」とよく聞きますが、大自然の中でこだわりの無農薬野菜を頂くと、この言葉の意味を実感することができるかもしれません。

そんな素敵なカフェが御座山の麗、南相木村にあることをご存知でしたか?

築約100年と、代々受け継がれた古民家を和風モダンな内装にリフォームしたカフェ「PachaMaMa(パチャママ)」をオープンしたのは2014年9月。

カフェの隣にある小川のせせらぎを聞きながら、日ごろの忙しさを忘れ、ゆったりと流れる極上の時間を過ごしに足を運びたくなる場所です。

実は、PachaMaMaの代表の菊池初恵(きくちはつえ)さんは、5人の娘さんを持つバイタリティー溢れるお母さん。次女の彩花(あやか)さんは、平昌オリンピックパシュートの金メダリスト。

5人の娘さんがそれぞれに選んだ道を、食事で支えてた初恵さんをインタビュー。思わずほっこりするお話の中にも、彼女の食に対する強いこだわりを感じることができました。 

本物の味を知ってもらいたくてカフェをオープン

南相木村の村民の皆さんは、昔から自然の恵みを大切にして生活をしてきたそうです。

元気で畑仕事をするお年寄りを見て育った初恵さん。いつからか、「土いじりが健康維持には欠かせない」「よい土をいじることで大地のパワーを体が吸収する」と感じるようになったそうです。

大人になり、一般に流通している野菜と小さい時に食べていた野菜の味の違いを感じました。もう一つ感じたのは、本物の素材の味を知らない人が多いこと。

ご高齢のお母様と過ごす時間と、ご先祖様が残してきたものを大切にしたいと考えるようになった初恵さん。みんなが集まって旬の地元のものを食べることで、元気に、心が豊かになってもらいたいと願い、カフェをオープンしたのです。
 

こだわりの無農薬野菜は土づくりから

初恵さんは、子供の頃に食べていた野菜の味を再現したく、色々調べているうちに、土の違いがあることを知ったそうです。

土地にはそこに適した微生物が存在しており、その微生物が土を豊かにし、そこで育つ食物を豊かにする。

土から作れば、子供の頃に食べた本物の野菜の味を再現できると考えた初恵さんは、長野県の土壌に合った微生物「内城菌」に米糠や木層を混ぜ込んだものを肥糧として使い、畑や田んぼの土を作りながら、無農薬自然栽培で野菜を作り始めました。

こうして作られた旬の野菜を、PachaMaMaで提供しています。
 

お店の名前の由来

初恵さんの想いは、お店の名前からもうかがえます。PachaMaMaは、アンデス地方の代表的な女神で「母なる大地」(Pacha=大地 MaMa=母)という意味。

カフェを開く時に、

(1)地域の皆さんが気軽に集まれてホッと一息できる場所にしたい
(2)地域のみなさんと南相木までお越しいただいた方のコミュニケーションの場にしたい
(3)大勢の皆さんに南相木の大地の恵みを召し上がっていただきたい

という想いから、この名前を付けたそうです。