野田は、aoの起用の経緯について、「aoさんとは今作ではじめてご一緒させてもらいます。この曲の2番を誰かに歌ってもらいたいと漠然と思っていた時、YouTubeで彼女の歌声を耳にし、引き込まれました。まだ高校生と聞いて驚きました。今しかないその声で、この曲を彩ってほしいと思いました。素晴らしい歌をありがとう」と述べ、その並外れた才能に感謝。そして、「音楽的にも、僕一人ではおそらく到達できなかったような面白い楽曲になりました。『unknown』に感謝です。これまでのキャリアの中でもまったく異質な面白い楽曲に仕上がったと思うので楽しみにしていてください」と自信をのぞかせている。

 貴島プロデューサーは「RADWIMPSは私の青春でした。学生時代、『有心論』『おしゃかしゃま』を仲間たちと熱唱したり、『なんちって』は自分の曲だと思い込んでみたり、『me me she』を恋人と別れた時に聞いて号泣したり(笑)。そんな、心から敬愛するRADWIMPSに主題歌を描き下ろしていただくなんて、今もまだ夢の中にいる気持ちです」と感激を伝えつつ、「初めてお会いした時、死ぬほど緊張しながら『unknown』を作った理由や、最終話までの物語に込めたメッセージをお話したのですが、びっくりするくらい真摯(しんし)に聞いてくださったことをよく覚えています。メンバーの皆さんが既に脚本をすべて読んでくださっていたことにも感動しました」と振り返る。

 続けて「野田さんの音楽作りはセンセーショナルかつ独創的でした。デモが上がるたびに、楽曲とともに野田さんから熱いメッセージが届き、その言葉に毎回胸が熱くなりました。私のわがままなリクエストに対して頭が粉になるくらい考えてくださったことや、どんな思いでこの歌詞にたどり着き、どんな苦悩の末にこのメロディーが舞い降りたか、メッセージからあふれ出す野田さんの“激情”が伝染してくるようで、そのとんでもない狂熱に心が震えました。このドラマもこの曲も“挑戦”だと思います。ドラマは3カ月で終わるけれど、音楽は永遠に歌い継がれる。『KANASHIBARI』は野田さんの言葉で紡がれるもう一つの『unknown』だと思います。この“愛”の歌が、多くの人の心に、ドラマとともに突き刺さりますように」とメッセージを寄せている。