7.石切山脈
茨城のグランドキャニオンとも呼ばれる、笠間市稲田にある日本最大級の採掘現場。ここから採掘される稲田石は、約6千万年前に溶岩が海底深くで長時間かけて冷え固まった花崗岩の一種で、美しい白さが特徴です。光沢や耐久性にも優れていて、東京駅や国会議事堂、最高裁判所など、数多くの歴史的建造物に使用されています。
山地一帯は、東西約10km・南北約5km・地下1.5kmに及ぶ岩石帯で、一般の人でも入場(有料)することができます。古代遺跡のような景観は、茨城県の絶景スポットとしても大変人気。特に、地下65mまで掘られた採石場跡に湧き水や雨水が貯まったことでできた「地図にない湖」は、非常に神秘的で有名になりました。迫力満点の景色を見ながら歩いてみてください。
また一般入場のほかにプレミアムツアーがあり、一般非公開の奥山採石場まで行くことができます。実際の採掘現場が見られるほか、運が良ければダイナマイトで岩盤を爆破する瞬間に立ち会えるかも。
8.笠間つつじ公園
標高143mの山の中腹〜山頂にかけて整備された、約7haの広さを有する笠間つつじ公園。笠間市内や筑波山などを見渡せる展望地で、夜には夜景も楽しめます。
園内には霧島、日の出、久留米など、さまざまな品種の約8,500株ものつつじが植えられており、見頃を迎える4月中旬〜5月中旬には笠間つつじまつりを開催。つつじの花で山一面が赤やピンク、白に染まる光景はとても見応えがありますよ。
9.偕楽園
天保13年(1842年)7月、水戸藩第9代藩主徳川斉昭公により造られました。造園の際、斉昭公自ら構想を練り、七面山を切り開いて創設させたと言われています。偕楽園という名前は、「古の人は民と偕に楽しむ、故に能く楽しむなり(昔の人は、王も民もともに楽しんだ。ゆえに喜びも一層だった。の意)」という、中国の古典『孟子』の一節から名づけられています。
13haに及ぶ広大な敷地には、約100種類3,000本の梅が植えられており、梅の名所として広く知られています。2月下旬から3月にかけての梅まつりを皮切りに、桜、つつじ、秋には萩、初冬には二季咲桜と、季節に応じてたくさんの花々が訪れる人を楽しませてくれます。
また偕楽園には、ひょうたんのような形をした千波湖が隣接しています。周囲に散策路が整備されており、湖沿いのお散歩もあわせて楽しめます。