和菓子?洋菓子?仕分けに迷う進化系スイーツ
続いて、スイーツの大きな分類の一つである和菓子と洋菓子の認識について調査しました。
全20種のスイーツを和菓子と洋菓子どちらだと思うか仕分けしてもらったところ、ほとんどのスイーツが和洋はっきり分かれる結果になりました。
カステラは和菓子か洋菓子か迷うスイーツNo.1
唯一、「カステラ」は和菓子と答えた人が55%、洋菓子と答えた人が44%という結果で、迷う人が多いことが明らかになりました。和菓子と洋菓子の境界線は「カステラ」だと言えそうです。
また、スイーツを購入する際に和菓子と洋菓子の区分を意識しているか聞いてみると、「意識していない」と答えた人が半数以上でした。和洋の区分ははっきりと分かれましたが、意外にも普段はあまり和菓子と洋菓子を意識していないようです。
和×洋の組み合わせによって印象が変化
日々進化しているスイーツは、和と洋の要素を組み合わせたスイーツも多数登場しています。そのようなスイーツは和菓子、洋菓子どちらに分類されるのでしょうか。
調査の結果を見ると、中に入れる要素ではなく、もとのスイーツが何であったかで判断する傾向にあるようですが、「仕分けに迷ったか?」という質問には82%が「迷った」と回答しています。
このことから、和菓子、洋菓子のカテゴリー分けが難しいスイーツが多くあることが明らかになりました。
また、組み合わせる素材については、洋の要素よりも和の要素に左右されやすいことが判明し、さらには抹茶、きなこ、栗と比べて特にあんこを和と認識する人が多いという結果になりました。
和菓子か洋菓子かを迷うスイーツNo.1のカステラについても、和洋の組み合わせに着目してみましょう。和菓子のどら焼きに洋のクリームを入れても洋菓子にはならず、洋菓子のプリンに抹茶を入れても和菓子にはなりません。
しかし、カステラは、和素材の抹茶を組み合わせると和菓子と認識する人が多くなり、洋素材のチョコを組み合わせると洋菓子と認識する人が多くなりました。カステラはフレーバーの組み合わせによって和洋の印象が変わる「変幻自在スイーツ」と言えそうです。
また、あんこという和素材に、ロールケーキ、シュークリーム、ドーナツの洋菓子を組み合わせてみると、組み合わせるスイーツによっても和洋の印象が変わる結果となりました。
もとのスイーツが何であったかで判断するのであれば全て洋菓子になるところですが、あんことドーナツを組み合わせると、和菓子と答える人が55%と洋菓子よりも多くなります。「あんドーナツ」は昔からある身近なおやつのため、和菓子と認識する人が多くなったのかもしれません。
このように、様々な素材の組み合わせで和洋の印象は変動するようです。