安くて美味しい中華料理の定番に、「餃子」があります。中国がルーツと言われていますが、日本で独自の進化を遂げ、今ではご当地名物にもなるほど人気です。今回は、中華料理チェーンの餃子に着目し、その価格や原価率をご紹介します。

中華料理チェーンの餃子は1皿250円前後が主流

(写真=PIXTA)

 

まずは、中華料理全国チェーン3店の餃子の価格を見てみましょう。

「餃子の王将」と「大阪王将」は1皿(6個)で、それぞれ220~240円と223円、「リンガーハット」は1皿(5個)250円でした。いずれも餃子1個あたり40~50円程度です。

餃子1個の原価はなんと〇円!その原価率は?

(写真=PIXTA)

 

高くても1個50円程度で販売されている餃子の原価を、餃子専門店に聞いてみました。餃子に使う材料は、豚肉、キャベツ、その他調味料と皮。餃子1個の重量が約25グラムだとすると、材料の内訳は豚肉10グラム、キャベツ10グラム、皮と調味料は5グラム程度です。

材料の卸売り価格を、豚肉1キロ500円、キャベツ1キロ100円として計算すると、調味料などの材料費を含めても、原価は1個10円に満たないそうです。

餃子が1皿(5個)250円の場合、1個あたりの原価を10円とすると原価率は20%になります。一般的な飲食店の原価率は30%程度なので、餃子の原価率が低いことがわかります。