1曲目は、広末涼子「大スキ!」(1997年)。アサヒ飲料「三ツ矢サイダー」のCMソングとして大ヒットし、この曲で「第48回NHK紅白歌合戦」に初出場。作詞・作曲はシンガー・ソングライターの岡本真夜さんが担当しました。写真を撮って「すぐに見たい」ともどかしく感じたり、現像した写真を眺めて思い出に浸る描写は90年代ならでは。キュートなボーカルと相まっていとおしいのです!

 近年、女優としてさらに人気を加速させる広末さんは、故郷の高知県が舞台となる連続テレビ小説「らんまん」(NHK総合ほか)にも出演。主人公の病弱な母を演じ、ドラマは始まったばかりですが…すでに泣けます。

 次は、鷲尾いさ子と鉄骨娘「鉄骨娘」(90年)。89年に発売されたサントリーフーズ「鉄骨飲料」CMの中で本人が歌っていた曲がCD化。作詞・作曲は、企画プロデュースからマスタリングまでをメンバー2人で仕上げるというコンセプトで活動していた東京バナナボーイズによるもの。ファンクとラテン音楽を融合させた“ファカラティーナ”のようなノリをベースとしながら、笠置シヅ子「ジャングル・ブギー」や美空ひばり「お祭りマンボ」へのリスペクト要素も含まれ、何度も繰り返し聴きたくなる中毒性があって楽しい! 天気のいい日に聴きながらノリノリで散歩したくなるような曲です。