綺麗な髪を手に入れるためには家でのトリートメントが重要ですが、その適切な使用頻度・回数はどの程度なのでしょうか。知っているようで意外と分かっていないトリートメントの効果なども合わせてご紹介します。これを機に毎日のヘアケア方法を見直しましょう。
トリートメントの効果は?
ダメージの予防と補修
髪は紫外線や摩擦、ドライヤーの熱やほこりなど、屋外だけではなく家の中でも毎日様々なシーンでダメージを受けています。こういったダメージから髪を守るには、サロンに行く時だけではなく家でもトリートメントを行うことが大切です。
最近では様々なタイプのトリートメントが発売されていますが、一般的にトリートメントに含まれる成分は髪の水分・油分を補ったりパサつきを抑えたりしてくれます。髪のダメージを補修しながら、新たなダメージを受けにくくする効果があるのです。
髪が傷みにくくなると髪全体が潤い、艶も出てまとまりやすくなるため、ヘアアレンジもしやすくなります。トリートメントには髪にとって多くのメリットがあるのです。
トリートメントの種類によって効果が変わる
使い方によって分類するとトリートメントは大きく2つに分けられます。インバストリートメントと呼ばれるお風呂で使用するタイプのものと、アウトバストリートメントと呼ばれる洗い流さないタイプのものです。どちらのタイプも最近は種類が増えて特徴も多様化しています。
洗い流すタイプのトリートメントはお風呂でシャンプーの後に使用するもので、髪に塗った状態で少し時間を置くなどして成分をしっかり浸透させます。こういったトリートメントには髪が受けたダメージを修復する効果が期待できるものが多いです。
一方洗い流さないトリートメントはお風呂上りやスタイリングの際に使用します。こちらは髪の表面を覆ってダメージを予防する効果があるものが多いです。洗い流さないので使う場所を選ばないというメリットもあります。それぞれのトリートメントの特徴を知った上で、自分に合ったものを使用しましょう。
家でトリートメントをする頻度・回数は?
適切な頻度
家でトリートメントをするにあたって気になるのはその適切な使用頻度ですが、結論から言えば頻度は多い方が良いです。市販のトリートメントは洗い流すタイプも洗い流さないタイプもサロンで使用されているものと違って浸透率がそれほど高くないので、ほとんどの場合1日程度で成分が外に出てしまうのです。
トリートメントの成分は外部からの刺激や毎日のシャンプーなどで比較的簡単に流れ出てしまいます。せっかく家でトリートメントをするなら、その成分をしっかりと内部に残しておきたいものです。トリートメントを効果的に使いたいのであれば、使用頻度は多い方が良いです。
毎日できない場合の一週間に最低限必要な頻度
忙しくて毎日ヘアケアをする余裕がないという場合でも、最低週1回はトリートメントをしましょう。髪は毎日ダメージを受けているので、家でのケアを怠るとますます傷んでしまいます。トリートメントの頻度を増やせば、それだけ成分が髪に浸透するため美髪に近づくことができるはずです。
適切な回数
特に記載のないものならば、トリートメントの使用回数に決まりはありません。髪が傷んでいるのであれば使用回数を増やす必要がありますが、それほど傷んでいないと感じるならばれば使用回数を減らしてもよいでしょう。あまり負担を感じない程度の回数で使用することが大切です。
毎日できない場合の一週間に最低限必要な回数
髪がそれほど傷んでいない状態でも、週1回はトリートメントをした方が良いです。仕事が休みの日やリラックスしたい時など、無理なくできる範囲で週1回以上トリートメントの時間を設けるようにしましょう。
毎日のトリートメントは逆効果という説もある
単純にトリートメントの使用頻度を増やせば良いという考え方は正しくないという意見もあります。家でトリートメントをするのはサロンへ通うよりも手軽ですし、頻度も簡単に増やせます。しかしあくまでもセルフケアになるため、間違った頻度で使用してしまうと逆に髪にダメージを与えてしまいかねません。
市販のトリートメントにはいくつか種類があり、推奨する使用頻度は週数回と謳っているものがあります。こういった種類のものは、家で毎日髪につけると髪がベタつく感じがしたり、スタイリングがしにくくなったりしてしまうことがあるので要注意です。頭皮トラブルの原因にもなりかねないので気をつけましょう。
せっかくトリートメントをしているのに、頭皮や髪のトラブルの原因になってしまっては逆効果です。トリートメントを毎日しているにもかかわらず髪の悩みが解決しない場合は、使用方法や頻度が間違っている可能性もあります。不安であれば美容師に相談してプロとしてのアドバイスをもらうこともひとつの手段です。
トリートメントとリンスの違いは?
リンスは髪の表面をコーティングするもの
リンスは髪の表面に作用します。シャンプーとセットで販売されていることが多いリンスやコンディショナーですが、どちらもシャンプーの洗浄力によって流れ出てしまった髪に必要な油分を補給し、髪表面を保護する効果があります。
シャンプーをしただけだと髪がきしむ感覚が残りますが、リンスをすると手触りがよくなり、髪がさらさらになったように感じます。リンスは髪を守ると同時に艶を与え、美しい髪に近づける役目があるのです。
トリートメントは髪の内部に働きかけるもの
一方トリートメントは、髪内部に作用します。キューティクルの内側まで浸透して髪のダメージを修復し、さらなるダメージを受けにくくする効果があります。リンスとトリートメントでは、髪に効果をもたらす部分が違うのです。また、髪のダメージが気になる場合、トリートメントとリンスを併用することもできます。
併用する場合、シャンプーの後にまずトリートメントでダメージの修復をしてからリンスで髪表面をコーティングします。シャンプー→トリートメント→リンスという順番を間違えないようにしましょう。トリートメントとコンディショナーの違いについてはこちらをご覧ください。