清野は「サチは過去に暗い出来事があって、そこから後ろ向きな性格になってしまったんです。サチを暗く演じようと思えばどんどん暗くなってしまうところなんですけど、(岸井、生見の)お二人と一緒に撮影していくうちに、自分が思っているほど暗くならなくてびっくりでした。暗い中でもしっかり小さな幸せを見つけて、踏ん張って生きる明るさをサチもちゃんと持っていたんだなということに、撮影をしながら気付きました」と、3人での芝居で変化が生まれたことを明かす。

 岸井も「台本で読んだ印象よりも暗い話だなと思ったりもしたんですけど、この3人でやれば暗い空気も明るく見えるかなと思いました」と清野の意見に頷き、自身の役について「翔子は初対面なのに、割とグイグイいくタイプの役なので、演じていて面白いですね。自分だったらこんなことできないな、ということをできるので、楽しくやれています」と印象を語った。

 生見は「普段は田舎でおばあちゃんと2人で暮らしてる女の子なので、東京に出て2人に会うことがリアルに楽しいんです。台本のセリフも実際にありそうだなというものが多くて。アドリブなんかもすごく楽しいなって、毎回思っています」と撮影を楽しんでいることを伝えた。

 そんな3人が出会うことになる、ラジオ番組の旅行企画で世話役を務める市川みね役の岡山は「身近にいる気もするけど、現実では出会ったことがない気もする絶妙なキャラクターです」と自身の役どころを説明。さらに、「ドラマが進むにつれて、彼の境遇なども出てくると思うんですけど、どこか自分と重なるところがあって。“明るい”と“暗い”を行き来しているというか、彼の軸足とか根っこがどこにあるのか、シーンによって移ろうようなキャラクターだと思ってます」と深く掘り下げて演じていることもうかがわせた。