番組では、なぜ可愛がられないのかをひな壇の面々が自己分析していく。たとえば、「圧倒的に可愛げがない」と語るパンサー・菅。「芸歴の前半がトガリすぎていた」というマヂラブ・野田。「若くして成功しすぎた」と振り返る霜降り・粗品など。それぞれの自己分析が面白くも物悲しい。

 番組はさまざまな角度から、芸人たちの愛されないながらも愛すべきキャラクターを浮き彫りにしていく。先輩に可愛がってもらえない芸人の“あるある”として、先輩がほかの後輩を誘ってる現場を見てないフリをしてしまうといったエピソードが語られたり、「俺たちは飲み会にいないに越したことはない」と卑下の極地のような発言をしたり。

 あるいは、ほかのメンバーが“あるある”を語るなかで、パンサー・菅が自分はちょっと周りとは違うタイプの「先輩に可愛がってもらえない」であることに気づき、同じ悩みを抱えているはずのメンバーのなかでさえ疎外感を覚えてしまったり。

 さらには、フジモンこと藤本敏史(FUJIWARA)が管、野田、粗品を誘ったらどう反応するかを検証する隠し撮りの映像が放送されたりもしていた。そっちが先輩に選ばれないのではなく、まずそっちが先輩を選んでいるのではないか、みたいな企画の前提を問い返すようなツッコミがあったりもした。哀愁を帯びた可笑しみにあふれた回だった。