2023年に開館20周年を迎えた東京・汐留のパナソニック汐留美術館。ジョルジュ・ルオーの充実したコレクションを誇る同館では、4月8日(土)から6 月25日(日)まで、開館20周年記念展の第1弾 として、ルオーの本格的な回顧展が開催される。
19世紀末、パリの国立美術学校に入学し、象徴主義の巨匠モローに学んだルオーは、20世紀前半のフランスで活躍した革新的な画家のひとり。社会の下層に生きる人々の姿や宗教的な主題を深い精神性をもって描き出し、デフォルメされた親しみやすい人物像や、とりわけ晩年の油彩画の輝く色彩で多くの人々を魅了してきた。
同館はこの20年間で、様々な切り口でそのルオー芸術を紹介してきた。だが、代表作を多く網羅する本格的な回顧展は、20年ぶり、開館記念展以来初となる。今回は、パリのポンピドゥー・センターから日本初公開作品を含む13点のルオーの傑作が来日するほか、フランスや国内の美術館等からルオーの代表作が集結する。総数約70点を展観する大規模な展覧会だ。
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