知るぽるとが「金融リテラシー調査(2019年)」の結果を公表しました。5問の金融リテラシークイズに、あなたはいくつ答えられるでしょうか?社会人として知っておきたいお金の知識をわかりやすく解説!

金融リテラシークイズの設問・解答・解説

金融広報中央委員会が運営している情報サイト「知るぽると」は、18歳以上の個人を対象に、お金の知識や判断力を把握するための金融リテラシー調査を実施しました(調査期間:2019年3月1日~20日)。

ここでは、同調査で使用された金融リテラシークイズの5つの設問を紹介します。知っているようで、意外と自信がない人も多いのが金融・経済の知識です。解答と解説も紹介するので、ぜひ挑戦してみてくださいね!

金融リテラシークイズ 設問編

問1.家計の行動に関する次の記述のうち、適切でないものはどれでしょうか。

① 家計簿などで、収支を管理する
② 本当に必要か、収入はあるかなどを考えたうえで、支出をするかどうかを判断する
③ 収入のうち、一定額を天引きにするなどの方法により、貯蓄を行う
④ 支払を遅らせるため、クレジットカードの分割払を多用する
⑤ わからない

問2.一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか。

① 一生涯の生活費、子の教育費、医療費
② 子の教育費、住宅購入費、老後の生活費
③ 住宅購入費、医療費、親の介護費
④ わからない

問3.金利が上がっていくときに、資金の運用(預金等)、借入れについて適切な対応はどれでしょうか。

① 運用は固定金利、借入れは固定金利にする
② 運用は固定金利、借入れは変動金利にする
③ 運用は変動金利、借入れは固定金利にする
④ 運用は変動金利、借入れは変動金利にする
⑤ わからない

問4.10万円の借入れがあり、借入金利は複利で年率20%です。返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか。

① 2年未満
② 2年以上5年未満
③ 5年以上10年未満
④ 10年以上
⑤ わからない

問5.金融商品の契約についてトラブルが発生した際に利用する相談窓口や制度として、適切でないものはどれでしょうか。

① 消費生活センター
② 金融ADR制度
③ 格付会社
④ 弁護士

出典:知るぽると(金融広報中央委員会)「金融リテラシー調査(2019年)」より

金融リテラシークイズ 解答・解説編

当たり前の問題ばかりだと感じましたか?それとも、難しい問題もありましたか?では、解答・解説をしていきますね!

問1の答え:④支払を遅らせるため、クレジットカードの分割払を多用する

クレジットカードの分割払いを利用すると手数料が発生するため、支払いを遅らせるために分割払いを多用することは適切ではありません。

問2の答え:②子の教育費、住宅購入費、老後の生活費

「人生の3大費用」は教育費用・住宅費用・老後費用です。ちなみに、子ども一人あたりの教育費用は約1,000万円(幼稚園から高校までを公立、大学が私立の場合)で、住宅の平均購入費用は、3,000~4,000万円といわれています。そのほかに老後資金としても数千万円が必要と指摘する専門家もいます。

問3の答え:③運用は変動金利、借入れは固定金利にする

固定金利だと金利は常に一定で、変動金利だと市場金利にあわせて金利が見直されます。金利が上がっている場合、資産運用だと受け取れる利息が増えるため、変動金利が有利です。逆に借入れで変動金利を選択すると、支払う利息が増えてしまいます。そのため、固定金利を選んだ方ほうが有利といえます。

問4の答え:②2年以上5年未満

資産運用で元本が2倍になる年利・年数が簡単に求められる「72の法則」を活用します。72を金利で割ると、元本が2倍になる年数が求められます。今回だと「72÷20=3.6」です。また、単純に10万円に120%を掛け続けても、元本が2倍になるタイミングを予測できます。

問5の答え:③格付会社

格付会社は、金融商品や企業・政府などの信用を評価する企業で、相談窓口ではないので注意しましょう!