上川が演じるのは、警察庁次長・警視監の護道京吾。人望が厚く実績もあり、次期警察庁長官候補と言われているキャリア中のキャリア。由緒正しい護道家の血を濃く継ぐ長男で、心太朗の兄であり、捜査一課の刑事で心太朗のおい・泉(永瀬廉)の父でもある。自身の昇進を懸けて導入した制度である、警察庁と米連邦捜査局の連携強化を図る「日米刑事共助協定」で皆実が来日。皆実はなぜかバディとして心太朗を指名する。問題ばかり起こしている心太朗とのバディに不安を抱きつつ承諾するが、“あること”が気がかりで、このバディを監視するように。京吾と心太朗の兄弟関係もこの作品のキーポイント。兄弟を取り巻く護道家のストーリーにも注目だ。

 福山や大泉との共演について上川は、「福山さんとの共演が13年ぶりなのには、あらためて驚きました。会うなり握手を交わしながら、前回は一緒に死んだ間柄であったことを懐かしみましたが、月日を経てさらに増した威光のようなものに、私が心中ひそかに感嘆のため息を漏らしていたのは、ここだけの話です。一方、大泉さんとはおよそ4年ぶりの共演で、いつお会いしても変わらない、気さくで物腰の柔らかい振る舞いと持ち前の明るさには安心すら覚えるほどでした」と久々となった再会時の心境を振り返る。

 そして、視聴者に向け、「きっとご視聴くださった方々は、皆実広見と護道心太朗の魅力的な活躍や関係性の変化に魅せられていく中で、物語の真ん中にぽっかりと空いている深淵に突き当たると思います。ほの暗いその向こうに何があるのかを見届けるまで、ぜひお付き合いください」と呼び掛けている。