放送では、番組ラストでタモリが「予定としては、ここでほろりとくるようなあいさつが入るんですが、(収録時間が押して)台なし」「40年間、本当にありがとうございました。皆様方の支持のおかげで、ここまでくることができました。感謝してます」と語り一礼したのに加え、最後の提供画面で番組のサブタイトル「FOR THE SOPHISTICATED PEOPLE」にちなみ、「DEAR SOPHISTICATED PEOPLE THANKS YOU FOR 40 GREAT YEARS.」とのメッセージがテロップで表示された以外は、いつもと変わらぬユルい雰囲気。それどころか、予定していた企画が撮影時間内に収録しきれず、料理を3品作る予定が2品で終了となったようだ。
1982年10月にスタートした同番組の終了は、2月22日にテレ朝が発表。しかし、3月の放送回を振り返ると、恒例の電車企画「ドクターイエロープレゼン大会 in 大井車両基地 後編」はいいとしても、ヴィジュアル系バンドのファンを特集した「ライブハウスで満身創痍 バンギャはつらいよ」や、安全靴を特集した「ロケ現場の足元を守れ! オリジナルMY安全靴を作ろう」は、清々しいほどの通常運転ぶりが際立っている。
また、3月24日深夜放送回では、「頑張ったけどスベッたらゴメンね ALL新作 空耳アワー」を放送。同番組のレギュラー企画「空耳アワー」の特別編であったが、タモリや出演者はおろか、ナレーションでも“最後の空耳アワー”であることに一切触れず。そのため、ネット上では「空耳アワー」ファンから「空耳アワーだけでも、特番として今後も続いてほしい」と期待を寄せる声が散見された。
しかし、『タモリ倶楽部』の終了が発表されて以降、複数のメディアがタモリの芸能界引退が近いことを報道。これが事実であれば、「空耳アワー」の継続は難しいかもしれない。