――撮影前にがん患者の妻だった方とお話をしたと伺いましたが、印象に残っていることはありますか。

「当時の状況をお聞きして、実際に何をしていたのか、どんなふうに心情が変化していったのか、旦那さまのご病気のことやがんが進行した際の配慮などの話をたくさん伺いました。お話させていただいた方は私と同世代の方だったのですが、見てきた世界が全く違うと衝撃を受けました。同時に、とても明るく力強い方だったのですが、その裏には計り知れない苦労や悲しみ、寂しさがあって、葛藤をしながら、今を大切にしながら闘病生活を支えてきたんだなというのを感じました。そのお話を事前に伺って、思いを感じることができたというのは大きなことだったと思います」

――拓哉役の生田さんとの共演はいかがでしたか?