長く険しいコロナ禍を乗り越え、国内旅行の規制も徐々に緩和されつつある。状況が前向きに進んでいく中で、これから大阪へと行く人に向けた大阪の魅力を最後に伺うと“大阪への思い”を熱く語ってくれた。
「大阪はやっぱり食い倒れの街。街全体が食のアミューズメントと言っていいぐらい『大阪といえば食』というプライドをみんな持っているんです。もちろんみんなが知っている有名店や『ここおいしいよ』というお薦めのお店もたくさんありますけど、路地裏にあるような個人でやっているマニアックなお店もおいしいものがたくさんあって。役者仲間でも地方公演で大阪に行くと、どうしても『ここの店おいしいよ』ってみんなで紹介し合ったり『いや、知らんかった! こんな店』というのが結構あるんですよ。自分で探検して見つけたものを人に教えるのが大阪の魅力であり、醍醐味なんちゃうかなと。僕も『ここは誰も知らんやろ、めっちゃうまいで!』っていう会話がすごく楽しくて、それで紹介した人が食べに行って『めっちゃうまかったわ!』と言われるとうれしくなるんです。『ここ教えられて行った』というより、『自分で発見したここがおいしいぞ』というお店を発見してほしいですね」。
【プロフィール】
橋本さとし(はしもと さとし)
1966年4月26日生まれ。大阪府出身。89年、「劇団☆新感線」の公演でデビュー。その後、ドラマ「下町ロケット」「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(ともにTBS系)、NHK連続テレビ小説「なつぞら」、映画「七つの会議」(2019年)、舞台「ミス・サイゴン」(04年)、「レ・ミゼラブル」(07年)など、多くの作品に出演。今後は「劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(4月28日公開予定)、「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」(2023年夏上演)などの出演が控える。