「晩さんはタクシー運転手でいろいろなお店も知っていて、その中でも人が大好きだからいろいろな人間模様も見てきている人で。僕は役者という仕事をやっていて、人を観察して自分の引き出しにしまいながら、役によってその引き出しから記憶をたどって、自分というフィルターを通す仕事をやっている。だから、晩さんが出会っためっちゃ面白かったお客さんベスト5みたいなのを聞いてみたいです。晩さんはいろいろネタを持っていそうですよね(笑)。たくさん刺激を受けると思いますし、それを自分の芸のこやしにしたいです。晩さんとは、そういう人の心についてずっと語り合えるような気がしていて。セリフを覚える時も、晩さんと会話しながら作って演じていたなと、『言われてみたらそうだったな』と今気づきました」。
インタビュー中はスタッフとも撮影当時を思い出しながら話してくださる姿が印象的で、チームとしての一体感も感じられた。今回は全4話となっているが、続編についても「このチームでやりたいですね!」と笑顔を見せる。
「ハードだったり大変だったりはするんですけど、殺伐とした空気もなく、千葉行利監督を中心とした現場の和気あいあいとしたいい空気感が、そのままドラマになっていると思います。タクシーを運転している中の様子も撮っているので、『カット!』って言った後にカメラが回っていない時の僕の油断している表情も使われていて、うまいことつなげているなと(笑)。一話一話がほんまに愛すべきドラマになっていると思うので、ぜひ見ていただきたいです」。