『戦慄の絆』『戦慄の絆』©Amazon Studios

『女王陛下のお気に入り』や『ブラック・ウィドウ』などで知られる実力派女優のレイチェル・ワイズが、主演と製作総指揮を務めるサイコ・スリラー『戦慄の絆』。1988年に鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が手がけた同名映画を現代風にアレンジし、主役の産婦人科医の双子は映画版(演:ジェレミー・アイアンズ)とは違い、女性となることで、どのように描かれているのかにも注目が集まっている。そんなドラマ版『戦慄の絆』が、4月21日よりAmazon Prime Videoにて独占配信開始となる。

配信に先駆け、tvgrooveはオンラインで開催された記者会見に参加。レイチェル・ワイズと、アリス・バーチ(クリエイター/脚本/製作総指揮)が出席し、本作の見どころや役作りについて語ってくれた。

映画版の大ファンの2人が手がける本作は、ダークでコメディタッチのスリラーに

ドラマ版の『戦慄の絆』について、ズバリどのような内容か聞かれたアリスは「危険なほど共依存している2人の双子が、お互いに夢中になってしまう。ひねりがあってダークでコメディタッチのスリラー」と説明。

また、主人公を女性にしたことについて、アリスは「この物語を、2人の女性を中心に描くことは、本当におもしろいことだと感じた」と振り返り、その一方でレイチェルとは 「女性になったことで、どう変わるんだろう」というような会話をしたことはなかったという。「もちろん、すべてが変わるワケだけど、その一方で何も変わっていない。 だからこそ、映画と同じように楽しくてワイルドな作品にしたかったし、シリーズを独自の方向に進ませたかったの。 そして、特に産婦人科に焦点を当てた医学的な背景を設定することは、ストーリーテリングにとても適していると感じたわ」とアリスは続けた。

レイチェルは、クローネンバーグ監督の同名映画について「初めて見た瞬間から、忘れられなくなったわ」と話し、またアリスも「人生の大半をあの映画に夢中になって過ごしてきた」と続け、2人とも大ファンであることを明かした。

『戦慄の絆』

『戦慄の絆』©Amazon Studios

ドラマの中に出てくる会話は、現実にも起こり得る?

記者会見では本編映像も紹介されたのだが、その中で、レイチェル演じる双子のエリオットとビヴァリーが、テクノロジーや女性の健康について話しているシーンがあった。これについて、技術や医学の正確さをどのように作品に取り入れたのか聞かれたアリスは「あのシーンでエリオットが話していることは、すべて現実の世界に存在すること」と説明し「これらのアイデアは、(すでに)話題になっているものなの。 そして、レイチェルが言ったように、(エリオットとビヴァリーは)優秀で、自分のゲームの頂点に立ち、信じられないほどの野心を持っている。 だから、エリオットをその気にさせるために、私たちはその理論に従う必要があった」「そして、私たちは多くの専門家、多くの科学者に話を聞き、特に医療処置のために多くの専門家を撮影現場に集めたの。 でも、当然、想像力も必要だったわ」とコメントした。

『戦慄の絆』

『戦慄の絆』©Amazon Studios