主演ドラマが好調で、年末の歌番組もあってますます見る機会の増えた平野紫耀。King & Prince脱退を発表してからも、その勢いは増すばかりだが、彼の今後はどうなるだろうか。
「今後の鍵がCM出演にあることは間違いないでしょう。ジャニーズ事務所を退所することにより、ドラマを始めとした地上波のテレビ番組には一時的に、出演が限られてしまうことが想定されます。そうした際の大きな収入源は、継続的に契約できるCM案件となる。事務所へのマージンが減ることを考えると、平野の手元に渡る金額は3~4倍になってもおかしくありません」(広告代理店関係者)
平野のCMへの出演契約は現在の所、一本あたり6000万円程度と言われている。事務所退所後はある程度下がることも鑑みても、契約金を総取りできるのはおいしいだろう。そんな中で、平野のCM起用にはあるジンクスがあることが見えてきている。
「ジャニーズ事務所の先輩が契約していた企業の案件を、根こそぎ引き継いできたイメージがあります」(前出・広告代理店関係者)
では先輩たちから引き継いだCMにはどんなものがあるだろうか? 彼の躍進を振り返ってみよう。
まずは、むしさされ薬「ムヒ」のCMだ。
本CMは2010年から10年以上に渡り、相葉雅紀がメインキャラクターをつとめていたが、「液体ムヒ」発売50周年に合わせてブランドイメージを一新。あわせて平野へとチェンジした。エバラ食品工業やアサヒ飲料など、息の長いブランドのひとつである「ムヒ」を相葉から“奪い取った”平野の勢いを感じさせる世代交代となった。
次に挙げるのが大塚食品「ビタミン炭酸MATCH」だ。本CMでは高校生役の平野がプロレスラーの天龍源一郎とともに出演。
天龍とともにコメディタッチの世界観を演じきっている。MATCHと言えばまさに青春ものCMの代表作。過去にはブレイク前の広瀬すず・アリス姉妹が出演するなど、若手スターの登竜門というイメージもあるが、10年近く前、2013年頃に出演していたジャニーズタレントはというと……。
「MATCHのCMといえば、手越祐也というイメージが広告業界にはあります。当時シリーズもので放映されていた『走れメロス』は、コメディタッチのMATCHのCMの中でも秀作として業界で金字塔的に語られています。当時の手越さんの明るいキャラクターと、商品イメージも、まさに“マッチ”したのでしょう。平野さんと手越さんはキャラクターこそ違いますが、手越さんのような突き抜けた演技も期待してしまいますね」(CMディレクター)