ジャニーズ初のデュオとして1997年にデビューしたKinKi Kidsは、今年が25周年のメモリアルイヤーということで精力的な活動を見せている。浮き沈みが激しい芸能界で25年という長い間、数々のヒット曲を生み出しながらアイドルとして第一線を走り続けるのは並大抵のことではない。KinKi Kidsを長く見続けてきた芸能記者はこう語る。

「歌手にしても芸人にしても『コンビはほとんど不仲』とよくいわれていますが、KinKi Kidsも以前は修復不可能だと思われるほど不仲だった時期があったんです。例えば、コンサートのリハーサル中でさえまったく会話をせず、どうしてもコミュニケーションを取らなければいけないときは、ダンサーが2人の間に入って、伝書鳩役として行ったり来たりしていたことも。また、雑誌などで2人が対談する際も顔を合わせたくないのか別々にインタビューすることになり、それを後から2人で話しているかのように編集していたという話もありました。そんな状態で解散しなかったほうが不思議ですが(苦笑)、もはや単なる相方という関係性を超えて互いに必要不可欠な存在になっていたのでしょう。会話がないからといってパフォーマンスの質に影響が出るようなことはなかったというし、2人にしか分からない距離感があったのかもしれません」

 常に向かい合わなければならないコンビならではの事情といえそうだが、最近はそうした2人の関係性にも変化がみられるという。

「2人とも年齢を重ねて丸くなったこともあり、以前に比べればピリピリしたムードも薄れて随分と穏やかな雰囲気になったともっぱらです。もはや、長年連れ添った夫婦のような関係だといわれていますよ。世間では『付かず離れずのほどよい距離感が夫婦の長続きの秘訣』なんていわれることがありますが、KinKi Kidsが25年もコンビを続けられている理由も同じなのかもしれませんね」(前出)

 ジャニーズのベテラングループの大半が解散やメンバー脱退などで変化していく中、現在もドーム公演が大盛況になるなど変わらずに「現役アイドル」として存在感を発揮しているKinKi Kids。今年の大みそかは『第73回NHK紅白歌合戦』と年越しコンサート「ジャニーズ カウントダウン 2022-2023」への出演を控えているが、どのようなパフォーマンスで25周年のメモリアルイヤーを締めくくってくれるのだろうか。